■ 青森駅前が出発点!
「津軽半島一周」の出発点は、ぼくの大好きな青森駅。駅前を走り出すと、まずは温泉
だ。青森市内には安く入れる銭湯風温泉が何ヵ所にもある。青森は“温泉都市”なのだ。
まずは鶴亀温泉に行く。青森環状バイパスと県道44号の交差する安田の交差点にある温
泉銭湯。これが「津軽半島一周」の第1湯目。気持ちのいい朝風呂を楽しんだそのあと、
日本の古代史を変えた大縄文遺跡の三内丸山遺跡を歩いた。
■ 松前街道の松並木
青森から国道280号で津軽半島に入っていく。青森湾沿いの道。蓬田村では国道のす
ぐわきにある見事な松の古木の玉松台と隣りあった古城沼を歩き、よもぎ温泉の湯に入っ
た。脇野沢へのフェリーが出る蟹田まで来ると、対岸の下北半島がよく見えるようになる
。平舘村に入ると、平舘不老不死温泉の湯に入った。平舘では台場跡を歩き、霧笛のつい
た平舘灯台の下に立つ。平舘海峡の対岸の下北半島が手の届くくらいのところに見えてい
る。この平舘灯台周辺の国道280号は松前街道の松並木。江戸から青森までつづく奥州
街道はさらに松前街道となり、三厩から船で蝦夷の松前へと通じていた。
■ 高野崎はいいゾ!
今別町に入ると、国道280号は津軽海峡に沿って走る。弁天崎、高野崎、鋳釜崎と3
つの岬がつづくが、その中でも高野崎がいい。岬の断崖上に立つと、前方には北海道最南
端の白神岬、右手には本州最北端の大間崎、左手には津軽半島最北端の龍飛崎が見える。
国道280号のすぐわきにあるつがる浜名温泉に入り、JR津軽線の終点、三厩駅まで
行く。この終着駅というのは、ずいぶんと心ひかれるものだ。三厩の町並みが途切れるあ
たりの海を目の前にした高台には、義経寺が建っている。ここも“義経北行伝説”の地。
平泉から北へ逃げ落ちた義経はここから船で弁慶とともに蝦夷に渡ったという。
■ 龍飛崎に立つ!
国道280号は三厩から先は、国道339号になる。そして龍飛崎へ。まずは龍飛漁港
まで行き、道の行き止まり地点に建つ太宰治の『津軽』の文学碑前で記念撮影。そのあ
と日本唯一の階段国道を歩き、今度はバイクで海岸段丘上の龍飛崎の展望台に立つ。白亜
の灯台。津軽海峡の対岸は北海道最南端の白神岬。岬からの風景を存分に堪能したあと、
龍飛崎温泉の湯に入り、湯から上がると、「レストラン海峡」でエビ、カニ、イカ、ホタ
テ入りの「海峡ラーメン」を食べる。龍飛漁港を見下ろし、北海道を眺めながら食べるラ
ーメンは、一味違う。
■ 龍泊ラインを行く
龍飛崎から小泊までの国道339号は龍泊ラインと呼ばれる。東北屈指の絶景ルートだ
。道幅が広がったので走りやすくなっている。途中の展望台、眺瞰台からは龍飛崎、津軽
海峡越しに北海道を眺める。そこから一気に下り、日本海の大海原を一望する地点からは
、これから行く権現崎がよく見える。
竜泊温泉に入り、小泊漁港へ。そこから権現崎へ。遊歩道を30分ほど歩き、尾崎神社
のある岬の突端に立つ。高さ230メートルの断崖絶壁の岬。駐車場まで戻ると、そこに
ある「キャニオンハウス」で「サザエ丼」を食べる。サザエの刺し身がゴソッとのってい
る丼。その真ん中にはイカ刺し身。これぞ、日本海の幸!
ここでもやはり温泉。小泊からわずかに南の雄乃湯温泉に入る。大浴場のガラス越しに
日本海を一望する。長い海岸線の向こうに岩木山。印象深いシーンだ。
■ 鰺ヶ沢の焼きイカはうまい!
小泊から鰺ヶ沢へ。その途中では十三湖を見る。岩木川が日本海にお流れ出る地点も見
る。ここ十三は、かつての十三湊。北国第一の港としておおいに栄えた。それも今は昔。
かつての栄華がもの悲しい。
日本の代表的な縄文遺跡のひとつ、亀ヶ岡遺跡には、県道12号沿いに土偶のモニュメ
ントが建っている。ここの資料館は一見の価値あり。このあたりからは水田越しに、津軽
のシンボル、岩木山がよく見える。
国道101号に合流し、鰺ヶ沢に着くと、国道沿いの「葛西商店」で名物の焼きイカを
食べる。これはもう鰺ヶ沢に着いたときの儀式のようなもの。炭火で焼いたここの焼きイ
カは最高にうまい!
鰺ヶ沢から国道101号を戻り、「津軽半島一周」の最後の温泉。森田温泉の「おらほ
の湯」に入り、五所川原を通り、青森駅前に戻った。