■ 日本屈指のスカイラインを越えて
スカイライン、「大地と空が接する線」。つまり山の稜線を走る道は、日本に
もたくさんあるけれど、乗鞍スカイラインは3000mクラスの高峰を高巻く道とし
て、その高度、規模ともに屈指のスカイラインだ。
関東方面から飛騨の小京都高山へ抜けるには、国道158号の安房トンネルを
抜けるルートが一般的だが、初夏から晩秋の晴天に恵まれた日なら、ちょっと足
を伸ばして、空と接するツーリングを堪能してみよう!
ルート図
■ 山深さを感じさせる隘路を行く
長野道・松本ICから国道158号を西へ。登山者におなじみの松本電鉄の線路
を横に見ながら、日本の屋根、北アルプスの前衛となる山々に向かって徐々に高
度を上げていく。この道は、上高地へ向かうルートとも重なっているため、夏の
行楽シーズンにはかなり混雑する。道幅があまりなくすり抜けは容易でないの
で、休日ならなるべく早い時間に通過したいところだ。
道の駅「風穴の里」には、乗鞍方面の道の状況が表示してあるので、これとパッ
キングなどの確認をして、再び出発。梓湖の奈川渡ダムの手前を上高地方面へ向
かう国道158号から別れて、野麦峠方面へ。ここから、両側から山が迫る隘路と
なる。この路線もけっこう交通量が多いので注意が必要だ。
さらに6kmほど進んで新奈川温泉の交差点を右に折れると、いよいよスカイライ
ンツーリングの始まりだ。因みに、逆ルートを辿ってこちらに降りて来るなら、
この分岐点にある新奈川温泉に浸かるのがお勧め。
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■ そして一気に大展望へ
新奈川温泉からいよいよスカイラインの序章、上高地乗鞍林道となる。林道とい
っても全線舗装だから、ロードバイクでも問題ない。
はじめのうちは展望の利かない林間の道だが、白樺峠を越えて、左にカーブを切
ると、突然、眼前に大展望が開ける。前に立ちはだかる大きな山容が乗鞍岳、そ
の主峰剣が峰は標高3026m。頂上付近の雪渓が眩しい。視線を移すと、右手のほ
うには北アルプスの主脈に連なる山々が見渡せる。そして、よく見れば、乗鞍岳
の山肌にこれから辿る予定のエコーラインがうねうねと続いているのがわかる。
遠望しただけで、走りがいのあるワインディングであることが実感できる。
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■ 真夏でも防寒具が必要!
白樺峠からしばらくワインディングを楽しみながら行くと、開けた一ノ瀬園地
に出る。曲がりくねった小川が草地を流れ、日差しが眩しい。日本離れした風景
の中で、しばし休憩だ。キャンプ用のストーブなどを用意していれば、ちょっと
お湯を沸かしてコーヒータイムといきたいところ。このあたりには、売店や食堂
もあるので、しっかり腹ごしらえしたければそちらへ。乗鞍はそばの産地でもあ
るので、山菜そばなどお勧め。一ノ瀬第一食堂のソフトクリームはデザートに最
高。
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エコーラインに入ると、一気に高度を上げていく。森林限界を超えて、展望も
一気に開ける。ここから乗鞍スカイラインの途中までにかけては、とても日本と
は思えない、雄大な山岳ルートとなる。よく、ツールドフランスの中継などで、
アルプスやピレネーで、群青の空を背景に乾いた砂礫の中の道を疾走する光景を
見るが、それと同じ爽快なクルージングが楽しめる。周囲には、雪渓があって、
サマースキーやスノーボードを楽しんでいる人たちも大勢いる。ここでは、さす
がに防寒具が欲しくなるところだ。
エコーラインと乗鞍スカイラインの終点に当たる畳平からは、バイクを置い
て、20分ほどのトレッキングで頂上に立てる魔王岳と大黒岳を目指したい。なに
やら恐ろしげな名前の峰だが、晴れていれば、頂上からの展望は絶景だ。
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■ 冷え切った体を温泉で温めて
乗鞍スカイラインを下ったらそのまま高山方面には曲がらず、いったん平湯
へ。平湯バスターミナルには、気持ちのいい展望露天風呂がある。ここで冷え切
った体を温め、埃を落として高山に向かう。
途中、丹生川村の小野という集落で、国道脇にコンコンと湧き出す「おおどよ
清水」を見つける。名水フリークとしては、こういった隠れた名水を黙って見過
ごすわけにはいかない。甘露な清水を味わい、いよいよ高山の街に駆け下りてい
く。今日の宿、国民宿舎飛騨では、飛騨牛の豪華ディナーが待っているのダ!
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