■ 灘で酒蔵めぐり
播州の酒米「山田錦」、名水・宮水、丹波杜氏、六甲おろしの冷気、海上輸送という、
酒造りに最適な条件を備えて発達した灘五郷。神戸市・灘区から西宮にかけての酒蔵を総称したものだが、
現在でもこの一帯には「沢の鶴」「白鶴」「菊正宗」など全国規模の酒造メーカーが軒を連ね、
観光客に酒蔵見学と試飲をさせてくれる。
そんなわけで、灘で「沢の鶴資料館」ほか2、3の酒蔵を見学。
土産物が豊富で喫茶室まであった「神戸酒心館」が観光客も多く、気軽でいいかも。
さらに、酒造りに使われるという名水百選の「沢の井」と西宮の「宮水」を訪ねてみたが、
前者は飲用不可、後者は酒造会社が管理しているので、一般人は飲めないようになっていた。
がっくし。気を取り直して六甲を越え、丹波・但馬へ向かった。
■ 有馬温泉の「金泉」に浸かる
六甲山を越える有料道路は週末は二輪通行止めばかりで、
仕方なく一般道を利用して神戸の奥座敷・有馬温泉へ。週末とあってすごい人出。
金泉と呼ばれる赤っぽい湯がなんとも不思議だが、有馬温泉には白い銀泉もあるらしい。
有馬温泉からR176を北上すると、丹波地方の中心、丹波篠山。
京街道の要衝であり、城下町として栄えた町だけに、見どころは多い。
特産の丹波黒豆や栗など農産物や土産物もゲットしておきたい。
■ 日本一低い分水嶺へ
篠山からR176は「水分かれ街道」となり、柏原町・春日町・市島町を通って行く。
まずは柏原町の「水分れ公園」へ向かう。ここには標高95・45mという、日本一低い分水嶺があるのだ。
ここに降った雨は加古川経由で瀬戸内海へ、由良川経由で日本海へと分かれて行く。
分水嶺を境に気候や動植物の生態も異なるらしく、学術的にも貴重なものだとか。
園内には資料館もあるが、観光客はあまり多くない。
■ 出石で皿そばを食す
但東町で子午線クロスラインを越えるといよいよ但馬の小京都・出石。
古くから栄えた城下町で、シンボルの辰鼓楼と情緒あふれる古い町の中には皿そばの店がたくさんある。
表通りで一番店構えのよかった「正覚田中屋」に入った。
「皿そば」とは出石焼きの白い小皿に盛り分けられたソバで、1人前5皿が標準。
ソバを揚げたつまみも出してくれ、さらにソバ湯もユズ入りにしてくれる。これで800円は高くない。
出石からは豊岡まで出て帰路につこう。時間があれば日本海まで抜けて但馬海岸沿いに旅を続けたい。