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BMWのラインナップにおける異色の存在がこのクルーザーだ。外見から判断する限り、BMWによるアメリカンなどという認識が一般的で、事実、今回試乗するまでは、ぼくもその程度のバイクだろうとしか思っていなかった。つまり、本格的なツーリング志向のマシンが主流を占めるBMWのラインナップのなかにあっては、チョットソコラヲナガスくらいのバイクで、よくて日帰りツーリングに使えるほどのものでしかないなどと、勝手に思い込んでいた。だが、いわゆるBMWらしさは、このクルーザーでも健在。確かにBMWの独壇場といってもいい高速道路のハイアベレージランでは、他のモデル─たとえばRSやGSといったBMWのスタンダードマシンを想定してみよう─と比べると、ややローペースを余儀なくされるが、それ以外のシチュエーションで、クルーザーが遅れを取ることはまずもってないと断言できる。
シートというよりは、サドルといったほうがぴったりくる単座のシートに身を沈め、大アップハンドルの太いグリップを握り、コーナーを攻め込んでいくと、やがて左右のステップが接地し、さらに攻めていくと、今度は左右のマフラーまでもが接地するが、驚くべきことにテレレバー&パラレバーの前後サスと、長いホイールベースによってもたらされるスタビリティによって、そんな激しい走りにおいても、不安定な要素は皆無。
あくまでもクルーザーという独自の世界を、BMWらしさをきちんと隠し持たせながらも、既存のBMWとは、まったく異なるカタチで成立させている点が光るとともに、リヤに荷物を積んだ姿が、こんなにもさまになるバイクも、そうないんじゃないか、と思う。
走り出したとたん、こいつは風や、あるいは雨を受けて走ることがこんなにも痛快なことだったのかという、現代の高度に洗練されたバイクがいつしか忘れてしまったオープンエアという、ある意味バイクの原点である感覚を思い出させてくれる。
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カメラ機材、レインスーツ&防寒具、ツーリング中の着替えほか、キャンプ道具一式でもまだまだ余裕
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空冷OHC水平対抗2気筒1195ccユニット。最高出力は5000rpm で61psと控え目ながら、わずか3000rpm で10kg-mの強大なトルクを発生
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メーターはフルスケール200 km/hの速度計のみというシンプルな装備。インジケーター類は直射日光が当たるとやや見づらく感じた。
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取り回し:
: それなりの重量感をともなうもので、決してイージーというわけにはいかないが、普段から大型車に乗り慣れているライダーなら、特別問題となるレベルではない
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ライディングポジション:
両手を大きく前にのばし、低いシートにまたがった感じは、レイドバック感満点
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加 速:
駻馬に鞭をくれてやるような、ダイレクト感満点の豪快な加速
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高速巡航:
ウインドプロテクションに関しては、何の装備も持たないゆえ、現実的には120 km/hから130 km/hまでの巡航が妥当
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ワインディング:
意識して舵角をつけてやる必要はあるものの、それさえ意識しておけば、あとはバイク任せで、グイグイとコーナーを曲がり込んでいける
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市街地:
ある程度流れに乗れれば、この巨体を難なく右に左にと操れる。さすがに都心の渋滞のなかを泳ぎ回ることはできないまでも、首都高の渋滞なら、すり抜けもOK
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タンデム:
リヤのバゲッジスペースがタンデム時のパッセンジャーシートをかねているため、荷物を積んでしまうと、二人乗りは不可能。タンデムスペース自体も、他のBMWに比べると、小さく狭い
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積載性:
純正オプションのパニアと、リヤのバゲッジスペースを生かせば、見た目の印象より、ずっと多くの装備を持ち運ぶことができる
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装 備:
ウインカーは左右独立で、キャンセルボタンが右側につくという形式はこれまで通りだが、エルゴノミックスを考慮した形状や節度あるタッチは、従来型以上
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