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TDMは、長距離を快適に移動するグランドツーリングとロードスポーツ、両方の性格をあわせ持つ独特なセグメントのバイク。
1気筒あたり5バルブの849ccのパラレルツインエンジンは、すでにスーパーテネレでそのパワフルさでは定評があった。この二代目TDMは、TRX850譲りの270度の位相クランクが与えられて、パラレルツインらしい力強いトラクション感を生み出すようになった。といっても一昔前の大排気量パラレルツインのようなビートの効いた躍動感はなく、マルチシリンダーのようなスムーズさとパワーを持っている。
ヨーロッパのグランドツーリングで鍛えられているだけあって、ハイウェイクルージングはじつに快適だ。ゆったりしたポジションに加え、視線の高さもあって、どこまでも行く気にさせる。そして、中速から高速コーナーの連続する山岳ワインディングに入ると、TDMは真骨頂を発揮する。DMは中速コーナーまでなら、十分に攻めていくことができる。ステップの高さにも余裕があるから、そうとう寝かしこんでもOKだ。
元来ツーリングユース向けに設計されているバイクだけに、荷物の積載性は高い。ゆったりとした幅のシートは、ライダーの着座部分が抉られ、パッセンジャーの着座部分は背後にまで回りこんだタンデムバーまでが、フラットな形状になっている。このため、かなり大物の荷物を積んでも、加速やブレーキングによる偏りなどが極力押さえられ安定している。
都内を忙しく仕事で駆け回る足としても、ハイウェイをクルージングして地の果てまで走るにも、ときには箱根あたりのワインディングを攻めるにも、どのシチュエーションでも、TDMなら高い満足を与えてくれることは間違いない。TDMは、真にバイクという道具の魅力を理解しているライダーが求めるマシンかもしれない。
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270度位相クランクの849ccパラレルツインエンジンは、力強いトラクションと同時に、気持ちのいい伸びを見せる。
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スパルタンな雰囲気にまとめられたメーター。センターに据えられたタコメーターが、TDMが単なるツーリングマシンでないことを物語る。
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