|
ロードスターは、そんなヤマハが、アメリカ現地法人であるUSヤマハと共同プロジェクトを立ち上げ、ハ ーレーのお膝元である北米市場で、そのハーレーに直球勝負を挑むために4年の歳月をかけた作り上げた文字通りの力作。何よりその真価は、この1600ccの排気量を持つメガツインユニットに集約されていると いってもいい。 このオール新設計の1600ccという世界最大排気量の空冷OHV4バルブVツインを持つ一台は、数ある日本製のアメリカンのなかで、ようやく、ハーレーを越えうる資質を秘めた、同じ土俵に立ちうることのできるジャパーニーズ・リアル・クルーザーとして現れた最初の一台だといっていいんじゃないか、と思う。
このエンジンは、わずか2000rpm で、12.9kgというウルトラトルク を発生。48°不等感覚爆発のトルク変動、リジッド マウント、さらに20kgというヘビーなクランクウェイト などが渾然となってもたらされるダイレクトな鼓動感 も出色だ。
見た目の大柄感とは裏腹に、ウルトラ級の大トルクを生かして、ゆるゆると快適な走りが楽しめる。特にギアでいうと3速から4速、60km前後の速度域でのトルクフィーリングと鼓動感はなんとも味わい深い。
またこのOHVユニットは結果としてより低重心をも実現。地をはうようなロー&ロングのフォルムに貢献。駆動方式は別体トランスファー+ベルトドライブでクルーザーに欠かせないスムーズな走行フィーリングを実現している。
走りのシチュエーションでいえば、ハイウェイでのクルージングこそ、ロードスターの最も得意とする科目だろう。ギアをトップオーバードライブに放りこんだら、両足をフートボードに投げ出し、片手運転で思いきりワイルドなフォームを決める。速度はいいところ、120 kmまでで、決して速くはないが、3速から4速での市街地でのクルージング時同様、とめどもなく溢れ出てくるかのようなトルクに乗って、滑るように走り続けていくときの気分は、このうえなく快適かつ気持ちのいいものだ。
|
95×113mm の1601ccエンジンは、2000rpm で、12.9kgというウルトラトルクを発生。48°不等感覚爆発のトルク変動、リジッドマウント、さらに20kgというヘビーなクランクウェイトなどが渾然となってもたらされるダイレクトな鼓動感も出色
|
|
タンク上部にビルトインされたタンクオンメーター。格機能がコンパクトにまとめられていて視認性が高い
|
|
|
駆動方式は別体トランスファー+ベルトドライブでクルーザーに欠かせないスムーズな走行フィーリングを実現
|
|
|
|
車格:
: 押し出しの強さはピカイチ。渋滞路で周囲のクルマを威嚇できる
|
|
取り回し:
: 乾燥で307kgのヘビー級は、さすがに重い。ハンドルを切ったままでのタイトな押し回しなどはコツと慣れが必要になってくる
|
|
ライディングポジション:
可倒式フートボード、シーソー式シフトペダルとあいまった自然に背筋の伸びた堂々としたライディングポジションは、ロードスターならではの世界を演出するのに、ひと役かっている
|
|
加 速:
大トルクで低速から高速まで淀みなくゆるゆる加速していくのが楽しい
|
|
高速巡航:
80km/hから100 km/h前後のスピードをキープし、淡々と時間を紡ぎ距離を刻むというような走りこそベスト
|
|
ワインディング:
飛ばせるワインディングでも、常にマージンを持ったペースを維持するのが、ロードスターでのコーナリングを楽しむ秘訣
|
|
市街地:
ベルトドライブの駆動系は、極低速でもギクシャクすることもなく、しなやかで、ギャップでよく動くサスペンションともあいまって、乗り心地も快適
|
|
タンデム:
リヤのバゲッジスペースがタンデム時のパッセンジャーシートをかねているため、荷物フル満載では不可能。タンデムスペース自体も小さく、ロングランは辛い
|
|
積載性:
荷造り時のショックコードなどをかける部分がなく、なんらかの工夫をしないと、ロングツーリング、キャンプツーリングに必要な装備を完全な状態で積むことはできない
|
|
装備:
ツーリングユースには、ぜひともオプションのサイドバッグを
|
|
|