ハンドリングの項でも紹介したが、BMW独自のフロントのテレレバー、リアのパラレバーサスペンションは、ブレーキングや荷物の多寡、ソロかタンデムかといった状況の違いによるマシンの挙動変化を極めて合理的に抑えることに成功している。
かつては、スタートダッシュ時にリアがホップアップするシャフトドライブ特有のクセが見られたが、現行モデルは、それもほとんど払拭されている。
キャンプツーリングなどで荷物をたくさん積載した場合、あるいはタンデムのとき、普通のテレスコピックサスペンションでは、空荷のときに比べて、ブレーキング時のノーズダイブが大きく、体が前につんのめるような格好になる。R1150Rでは、それがほとんどないために、体を意識して支えることもなく、他の操作系に集中することができる。それは、大きな安全マージンを生み出していると同時に、ライダーの疲労軽減にも大きく貢献している。
前モデルのR1100Rでは、ミッションケースがスイングアームピボットを兼用した構成だったが、R1150Rでは、R1150GSと同様にサブフレームを介してスイングアームがマウントされている。これにより、剛性も格段にアップしている。
リアサスペンションのダンピングは、シチュエーションに合わせて手軽に調整できるダイヤル式。これは、BMWの他のモデルとも共通だ。
ロードスターは、乗れば乗るほど、その良さが湧き出してくるようなマシンだ。