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[メカニズム&スタイリング]
メカニズム
カワサキがバーチカルツインというエンジン形式と、イギリス車的トラディショナルなスタイリングをモチーフに、現代におけるバイク本来のエッセンシャリティを追求。同社の持つ最新の開発技術や加工技術をベースに、イマ風の乗り味と現代の交通社会にも充分通用するだけの乗り物としての実力も兼ね備えたアタラシさを盛り込んだ、21世紀を見据えた新原点バイクとでもいうべきW650。
エンジンはオール新設計の空冷OHCバーチカルツインで、ボアストロークは72×83mmというロングストローク。排気量は675cc で、最高出力50ps/7500rpm、最大トルク5.7kg-m/5500rpmを発生。バルブも4バルブで、しかも動弁系にはベベルギアを採用するなど、OHV2バルブ・ショートストローク型のかつてのダブワン系とは、バーチカルツイン(360°クランク)ということ以外は、まったく異なるスペックとなっている。ツインらしい、それでいて振動や音には現代のテクノロジーというものが反映された低中速域での出色のフィーリングと、スムーズかつ十二分に速く、現代の乗り物として見てもまったく不足を感じさせない高速域の実力を両立し、しかも美しい造形美を有するユニットは、やはり文句なく力作としていいものだろう。
車体は、かつてのツインを思わせるクラシカルテイストな外観を持ち、一見トライアンフ風。ただ、よく見ると、トラよりもずっと繊細かつ端正なラインを持っているといえなくもない。サスペンションはフロント正立、リヤツインショックと、コンベンショナルな構成で、設定はバネレートが固く、ダンパーは柔らかめ。クルージングペースでの適度なふんばりと、快適な乗り心地を重視した内容だといえる。ブレーキはフロントφ300mmディスクに2ピストンキャリパー、リヤはやはりコンベンショナルなリーディングトレーディング式ドラムブレーキを採用。一見頼りなく映るが、車体が軽いこともあって、制動性自体もまずまず。フロント19インチ、リヤ18インチのホイール構成はねばりのあるややアンダー傾向のハンドリングを持つが、スリムなハイテンション鋼のタブルクレードルタイプのフレームは適度にしなり、どんな場面でも、しなやかな走りが光る。
また、リヤのグラブバー、固定式の荷かけフック、国産モデルとしては質感のある車載工具など、いずれも使える装備となっているのも、質実剛健なカワサキ車らしいところとして評価しておきたい。
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| 左側から |
右側から |
オール新設計のエンジン |
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| ヘッドライト周辺 |
フロントまわり |
リヤ回り1 |
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| リヤ回り1 |
キックスターター |
シート下 |
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| 車載工具の内容 |
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スタイリング
スタイリングは、かつてのダブワンやトライアンフをはじめとするイギリス車をよく知る者には、コピーと映ってもしようがない─特にトラのT120とはそっくりだ─が、バーチカルツインというエンジンの造形と何よりマッチする車体をイメージし作り込んでいくと、最終的には、こうしたかつての英車的なトラディショナルなものが、最もよいということなんだろう。ただ、よく見ると、各部のラインはトラなどに比べても、ずっと繊細かつ端正で、しかも伝統的な匂いはあっても、そこには古さはなく、むしろ新しさを発している。特にエンジン右側のベベルギアタワーとカムカバーは、Wならではの個性を感じさせるところだろう。
各部の作りも総じて質感があり、タンクの立体エンブレムにあるカワサキの文字の部分などは、ヤレた雰囲気を出すために、わざと輪郭を丸みを帯びたものにするなど、手の込んだ一面を各部に持っている。
トータル的には実にシンプルで、しかもバイクらしい美しさがあるといっていいんじゃないだろうか。
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スタイリング |
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エンジン右側 |
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タンクの立体エンブレム |
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後方から |
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