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[メカニズム&スタイリング]
メカニズム
ヤマハのスターシリーズの最上級モデルとして北米で昨年末にリリース。国内では、今年の5月に発売されたばかりの日本製リアルクルーザー。
もともと北米市場でハーレーと勝負しうるだけの内容を持った新世代のクルーザーをコンセプトに開発されたマシンで、特に完全新設計の空冷OHV4バルブヘッドの48°Vツインユニットは、マルチ至上主義の日本のバイクエンジニアリングの世界では、同じくヤマハのYZ-Fの4サイクルシングルユニットや、カワサキW650 のベベル駆動のバーチカルツインなどと並んで、最近における最もエポックメイクなエンジンユニットとして、その取り組みが評価されるべき力作だといっていいもの。
排気量は95×113mm の1601ccで量産車世界最大。わずか2000rpm で、12.9kgというウルトラトルクを発生。48°不等感覚爆発のトルク変動、リジッドマウント、さらに20kgというヘビーなクランクウェイトなどが渾然となってもたらされるダイレクトな鼓動感も出色だ。
またこのOHVユニットは結果としてより低重心をも実現。地をはうようなロー&ロングのフォルムに貢献。駆動方式は別体トランスファー+ベルトドライブでクルーザーに欠かせないスムーズな走行フィーリングを実現。トランスミッションも3速1.160 、5速はオーバードライブ設定で0.750 というハイギアードな設定になっている点も見逃せない。
ブレーキは大排気量に見合った容量を持つトリプルディスクを装備。特にリアは、多用することの多いクルーザーとして重要だが、外径320mm +対向4ポットキャリパーをフィーチャー。必要充分なブレーキ性能を与えられているなど、まったく妥協のないといってもいい作り込みが光る。
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| 左側から |
右側から |
新設計のエンジン
左側から |
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| エンジン 右側から |
エンジン 左前方から |
別体トランスファー |
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| ベルト |
フロント回り |
リア回り |
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| シート下 |
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スタイリング
スタイリングは、本家ハーレーの伝統的デザインラインであるクラシカルなアメリカンクルーザーのフォルムをそのまま踏襲したもので、たとえばBMWのクルーザーのような個性や特筆すべきオリジナリティは、あえて見つけることはできない。
その点に関しては非凡さはないといえなくもないが、反面、力感あふれるエンジンやパワートレインの造形など各部のディテールの作り込みは、ロードスターならではの怒濤のトルクと走りをイメージさせるにふさわしい力強いもので、ハーレー以上の線の太さを感じさせるところをも持っている。それだけに、パッと見はハーレーに見えてしまわないとも限らないところはどうなのか、ということにもなるのだけれど、ヤマハ車のデザインを長く担当してきたGKダイナミックスの手による全体のデザインライン自体は洗練されたもので、完成度の高いフィニッシュはさすが。
あえて気になった点をあげるなら、一見手描きの子持ち罫に見えながら、実はステッカーで、しかも合わせ目の処理がラフなタンクのラインとか、塗装の深みやメッキの厚みなどについても今ひとつ物足りないとか、あるいはオプションのサイドケースのインナーバッグが、あまりにも安っぽいバイクカバーと同素材のものであるとかといったあたりで、たとえばBMWのクルーザーなどに比べると、ワンランク落ちといわざるを得ないところ。
ちなみにビーエムのクルーザーのタンクのラインは手描きの子持ち罫で、よく見ると微妙にラインが曲がっていたりして、そこがまた味ともなっているのだけれど、ロードスターの次期モデルには、そのあたりの処理にも、ぜひともこだわってほしい。というのも、オーナーとしては、そうしたあたりにこそ所有感、満足感を感じるものだと思うし、ヤマハのいうアティテュードというものがあるとしたら、たぶん、そのあたりにこそ何か秘訣があるのでは、とも思うからだ。
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| スタイリング |
力感あふれるエンジン |
別体トランスファー+ベルトドライブ |
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| タンク |
オプションのサイドケースのインナーバッグ |
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