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北朝鮮ツーリングへの道vol.6 (6/4) 「北朝鮮」87km 晴

 いよいよ北朝鮮を走る日がやってきた。北朝鮮の海に朝日が昇る。「HYUNDAI Kumgang号」はゆっくりと進む。やがて北朝鮮の山々がはっきりと見えてくる。

 6時、コーソン(高城)に近いチャンシェン港の桟橋に接岸。ここはヒュンダイ(現代)のクングンサン(金剛山)観光の拠点になっている。6時半、船内のレストランでバイキング式の朝食。そのあとでバイクを降ろす。

 全部で13台のバイク。そのうちBMWが6台、ハーレーが4台。一番最初に降ろされたのはBMW K1200LT。全員で盛大な拍手。BMW K1200LTが世界初の北朝鮮に持ち込んだツーリングバイクとなった。ぼくにとっても、北朝鮮は初めての国で、125ヶ国目となった。韓国人のみなさんは「ペギシップオー(125)!」といって祝福してくれた。

 緊張の北朝鮮入国だったが、入国手続きは簡単なものだった。韓国人は写真つきの許可証にポンとスタンプを押されただけ。ぼくを含めた4人の外国人はパスポートと照合してやはり許可証にスタンプを押された。カメラ類のチェックがちょっと厳しかっただけで、すんなりと北朝鮮に入れた。

 史上初の北朝鮮ツーリングの開始。北のウオンサン(元山)に通じる鉄道に沿った道。前に3台、後ろに2台の車にはさまれて13台のビッグバイクが走る。ちょうど田植えの季節で若い女性たちが田植えをしている。道をはさんで反対側は麦畑で、そこでは麦の刈り入れをしている。ソバの白い花が咲き、ジャガイモの白い花も咲いている。トウモロコシが芽を出し、伸びはじめていた。

 舗装が切れ、ダートに入る。広々とした水田を見、やがて海岸に出た。「ヘーグンガン(海金剛)」だ。金剛山の山並みが海に落ちたあたりで、すばらしい海岸美をつくっている。ぼくはこの海金剛の風景を昨年9月の「韓国一周」では、韓国最北の地にある「高城統一展望台」から見下ろした。その風景を今、北朝鮮側で見ている。!次にサンミルポーの展望台まで行き、今度はそこから海岸線を見下ろした。

 午前の走りを終え、金剛山の山並みを眺めるレストランで昼食。ビビンバが出た。それと北朝鮮風のクオンマンドウー(ギョウザ)。

 午後は金剛山へと続く山並みへと向かって走っていく。前日ほどではないが30度を超える猛暑。曲がりくねった山道を2速で登っていくのでバイクはオーバーヒート気味。大岩がゴロゴロしている渓流の河原から湧き出る清水がうまかった。

 最後は「金剛山温泉」だ。大浴場と大露天風呂。湯につかりながら金剛山の山並みを一望。夕日が金剛山の山々に落ちていくころに港に戻った。走行距離は87キロ。昨年の韓国にひきつづいて、ついに北朝鮮にも風穴をあけた!!

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