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■カスピ海の向こうは、まるで天国?
カスピ海のフェリーは、翌日の夕方6時にアゼルバイジャンの首都、バクーに到着した。
入国手続きも、税関審査もスムーズで、お金もかからなかった。1人だけ$10よこせ、と言って来たヤツがいたけど、わからないふりをしてたらあきらめてしまった。まあ、マトモだ。
1泊$4のマトモなホテルにチェックインし、久しぶりにうまいアゼルバイジャンビールで乾杯した。
それにしても、すごい解放感。もうビザ取得も済んだし、外国人登録も必要ない。理不尽な外国人料金もないし、闇両替もない。ここはマトモな国だ。
アゼルバイジャンの首都、バクーは人口150万、街も明るく活気があるし、マクドナルドまである。街はヨーロッパ風で、旧ソ連とは思えないくらい洒落た感じの街並み。道ゆく人もお洒落で、トルクメニスタンから来た私たちの目には、まぶしいくらいの大都会だが、ここもシルクロードのルートにあり、旧市街もちゃんと残っていて観光的な要素もある。
また、日本ではあまり知られていないけれど、カスピ海沖に大油田があり、石油産業でもうかっているらしい。車もベンツやBMW、日本車の高級車もよく見かける。
ここも同じCIS諸国なのに、カスピ海の向こうとこっちではえらい違い。トルクメニスタンの人が見たら、きっと驚くだろうなあ。
とはいえ、ここにもやっぱりツーリストの姿はない。
■シェキでキャラバン・サライに泊まる
バクーでシティライフを満喫したあと、またツーリングを再開する。紅葉もそろそろ終わりで、冬支度なのだが、晴れればけっこう暖かい。
中央アジアの砂漠地帯と違って緑の山並み、紅葉で色づく広葉樹の森。全てが新鮮でうれしくなる。 コーカサスの山々も、うっすらと雪化粧をしている。そんなコーカサスの山懐の町、シェキを目指す。
ここはシルクの産地で、昔から交易で賑わったそうだ。当時、シルクロードをゆく隊商が泊まった「キャラバン・サライ」が残っていて、現在もホテルとして営業している。私たちもそこへ泊まることにした。1泊2人で$12と安いのに、古いレンガ造りの豪奢な建物、手入れされた中庭を囲むように部屋が並び、客室はバス・トイレ付きで、リビングスペースまである。まるでスペインのパラドールのような豪華な雰囲気、なのだが、そこはやっぱりCIS(旧ソ連)。お湯は出ないし、電気も夜2時間程度しか使えない。町全体がその時間帯は真っ暗になるのだ。ランプもそれなりに雰囲気があっていいのだけど、これでは、あんまりキャンプと変わらないような気も?
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