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2001/12/06 つらいから楽しい!?
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内田一成
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■ 人の感覚って面白いもので、快適でゆったりした気分のときというのは、感覚も弛緩していて、そんな状態のときに体験したことというのは、案外、印象に残っていないものだ。だけど、痛かったり、寒かったり、苦しかったりというネガティヴな状況がともなった体験というのは、強く印象に残るものだ。
■ バイクツーリングは、どちらかというと、後者のほうが多い。今日は冷たい雨が降っているが、こんな日にツーリングしていてずぶ濡れになって、ブルブル震えながら、「なんで、こんなことしてるんだろう」なんて、呟きながら走っている。いいかげん耐えられなくなって、公園の隅の東屋で雨宿りしながら、傍らに止めたバイクのエンジンに手をかざして暖をとりつつ缶コーヒーをすする。すると、どうしたことか、暖かい120円の缶コーヒーが、この世でいちばんありがたいものに思えてくる。
■ 雪に閉ざされた林道越えに挑戦して、途中でビバーグすることになり、翌朝起きてみると、テントの中に入れ忘れたブーツがカチンコチンに凍っている。焚き火をおこして、その凍ったブーツを火にかざして、足が入れられるように溶かしていると、ふと、自分のしていることがおかしくてたまらなくなり、腹がよじれるほど笑ってしまう。
■ 登山でもそうだけれど、気持ちがいいという瞬間は一瞬で、頂上へ立つまでのプロセスのほとんどは辛いことばかりだ。急登をぜいぜいいいながら、「ああ、こんな辛いことは、二度としないぞ!」と心に誓いながら、それでも前進するしかないので、登っていく。だけど、頂上に立ってしまうと、「よし、また、山登るゾ!」と、もう次に登る山を考えている。
■ 考えてみれば、バイクツーリングも登山も、かなりマゾヒスティックな行為といえるかもしれない。その両方が好きな自分というのは...ダブルマゾか!?
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