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2002/02/14 密かな楽しみ
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内田一成
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■ なんでもかんでも管理管理で、がんじがらめな村社会の日本。お上が自分で責任を取りたくないものだから、危なそうなことは、何一つ国民にさせまいとするだけならまだしも、そいつには何の関係もないのに、人の行動を監視して、とやかく言う輩がなんと多いことか。
■ 昔、台湾の故宮博物院で台湾政府の許可を得て御物を撮影していたら、日本の観光客のおばちゃんが次から次へとやってきて、「あんたたち、ここは撮影禁止なのよ!」と、服を引っ張るので仕事にならなかった。そしたら、博物院側が気を利かせて、ぼくたちが取材している間、日本語ガイドを中止して、日本人観光客を足止めしてくれた。海外の観光客は、最初から、ぼくたちがオフィシャルな立場でいることを察知して、撮影の邪魔にならないように気を遣ってくれたり、「何の取材だ?」と控えめに質問してきたりしたのだが...教養の違いというか文化の違いというか。
■ カヌーイストの野田知祐さんが、基本的に内水面はカヌーを浮かべることが自由なはずなのに、自分の管轄地で何かあったら責任を問われると、すぐに役人がすっとんできて「危ないから陸に上がれ」とうるさいと言っていた。危ないか危なくないかは、本来、行為を行う当人が判断することだ。それで怪我をしようが命を落とそうが、そんなのは本人の問題。自分の命は自分で責任を持てばいいだけの話だ。もちろん、それで、他の人を危険に晒したり、迷惑をかけるのは論外だが。
■ そんな調子だから、何か思いきり楽しいことをしようと思ったら、海外へ出掛けていくか、役人やスケベ根性丸出しのオバちゃんや自称「エコロジスト」の目の届かない場所で、よーく道理のわかった仲間内だけで楽しむことになってしまう。でも、じつは、そんな密かな楽しみが良かったりするんだよなぁ……何て言うと、「メディアで仕事をしているおまえのような奴が、きちんと日本の二輪文化の発展を意識しないから、いつまで経ってもだめなんだ」とお叱りを受けそうだけど、正直言って、二輪文化とかいうのには、あんり関心ないんだよなぁ。ぼくは、ただ二輪に乗るのが楽しいから乗るだけで、その行為が世間に受け入れられようが、後ろ指指されようが、どうでもいいのだ。文化なんて、誰かが決めて、こうしましょなんてできるものじゃなくて、それぞれが人に迷惑をかけずに勝手にやっていることが、アメーバのように増殖していって何かの形になるもので、しかも、固定されているものでもないと思うしね。
■ だから、人の行動にケチをつけず、自分で楽しみを見出して遊ぶ人なら、密かな楽しみをいつでも共有しようと思っている。
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