ツーリングマップル
2002/03/14 ley-line.net
内田一成

日本各地に存在するレイライン
新宿から西へ向かう私鉄小田急線。その下北沢という駅から狛江という駅までの間は約16kmあるが、ここは直線区間になっている。冬至の日の夕方、小田急線の先頭車両に乗ると、晴れていれば、真正面の彼方にある富士山の頂上のちょうど真中に沈んでいく太陽を拝むことができる。同じ光景が、まったく同じ日、茨城県の南にある鹿島神宮でも見ることができる。じつは、鹿島神宮と富士山頂を結ぶラインと、小田急線の下北沢−狛江間の直線はぴったり一致している。そして、富士山からまっすぐそのラインを伸ばしていくと、奈良の春日大社に突き当たる。鹿島神宮と春日大社は、兄弟社ともいえるほど近しい関係にある。

鹿島神宮のご神体ともいえる要石から西へまっすぐラインを引いていく。すると180km先で、杖突峠に突き当たる。杖突峠は諏訪大社の前宮がご神体として仰いでいる。前宮は、四ヶ所に分かれる諏訪大社の分社の中で、もっとも古く、ここが祭神である建御方神が最初に降り立った場所だと言われる。記紀神話の国譲りの段には、天照大神に遣わされた三人の神が出雲の大国主神に地上を譲ることを迫る。大国主神は、これを受け入れるが次男である建御方神は反対し、天孫の三人と戦う。しかし、敗走して諏訪まで逃れ、そこに落ち着くことになる。出雲と諏訪大社前宮を結ぶラインは、ちょうど杖突峠を通る。一般的なルートとしても、西から諏訪に入るのに、現在のR152を通り、杖突峠を越えるルートは最短距離だ。そうしてみると、鹿島神宮は記紀神話に記された昔から諏訪に落ち着いた建御方神を監視しているのかもしれない。

江戸城の本丸跡と日光東照宮を結ぶラインの上には、無数の神社仏閣が並んでいる。さらに皇居から北へそのラインを辿ると、小石川後楽園、六義園、旧古河庭園が並んでいる。この三つの庭園は、それぞれ徳川幕府と縁が深く、大きな池を持ち、風水的に観ると「龍脈」から流れ下ってきた「気」を噴出させているかのようだ。

本州の北に目を移してみると、青森の岩木山の麓にある岩木山神社を要として、坂上田村麻呂の創建と伝えられる七つの神社がある。その七神社を結ぶと、大地に巨大な北斗七星が現れる。さらに、その真中に位置する神社を中心として、弘前市内にやはり七神社と呼ばれる神社があり、それもミニ版の北斗七星を描き出す。

日本修験道の祖といわれる役小角に縁の吉野山の近く。元々、この周辺を治めていたと伝えられる丹生津姫神を祭った丹生川神社が四つある。その四社を結ぶと、きれいな平行四辺形が現れる。

熊野三山と呼ばれる本宮、速玉大社、那智大社を結ぶと、そこには大きな二等辺三角形が現れる。さらに熊野の海岸から補陀落浄土へ渡海したと伝えられる徐福を祭る徐福神社と速玉、那智の二社を結ぶと、三山を結んでできた三角形と相似形が出来上がる。

例にあげたのは、日本に存在する「レイライン」のほんの一部に過ぎない。他にも、ほとんど無数といっていいくらい、レイラインは存在している。いったい、誰が、何の目的で、大地にそんなラインを引いたのか? これから、ley-line.netを舞台に、本格的な旅を始める。もちろん、取材の足は、機動力のあるオートバイだ。ちなみに、車種はTOURING WAVEのボス、クワちゃんの愛車と同じBMW1150GS。デジタルマップをインストールしたPC、GPS、その他最新の測定機器や風水に使う羅盤といったツールを満載して、全国各地を飛び回り、ときには山深いオフロードにまで分け入るためには、このマシンは最適なのだ。

レイラインプロジェクトのホームベース
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明日、15日から正式運用開始。こうご期待!!

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