




|
|
|
2002/05/30 オイルの話
|
|
内田一成
|
■ ツールドニッポンのレース中はもちろん、その前後をずっとBMWR1150GSを相棒にしていて、もう一台、この一年付き合ってきたNINJAカスタムのほうには、とんと御無沙汰してしまった。ツーリングマップルとレイラインハンティングの取材を前に、今期正式取材車となった1150GSが整備のために、FLATさんに長期入庫となったのを機に、再び、NINJAを相棒にしている。
■ このNINJA、前にも紹介したように、エンジンは972ccにボアアップしてあって、ピストンはコスワース、カムがヨシムラハイカム、キャブはFCRφ39、排気はモリヤマエンジニアリングのワンオフ、足回りも徹底的にいじってある。いわゆる「フルチューン」と呼ばれるようなマシン。
■ 当然、オイル管理などは気をつかわなければいけないわけで、だいたいこのところ2000kmを目安に交換していた。でも、しばらく乗らなければ、それだけでオイルは劣化してしまうし、前に入れたのが5w-40のどちらかといえば、ウインターシーズン向きのもので、このところの暑さには、やや柔らかい感じ。まだ、交換目安の2000kmになっていなかったので、そのまましばらく走っていたが、ピストンがジャミングしかけるような嫌な感じになってきたのと、露骨に回転抵抗を感じるようになったので、オイル交換をすることにした。
■ 前に使っていたのは、半化学合成のやや廉価版。今度は100%化学合成のカストロールの新製品「R4」を使ってみることにした。粘度は10w-50の夏向き。グレードはMAで、値段は今まで入れていたオイルの倍、リッター2000円。
■ こんなことを書くと、カストロールの関係者に叱られてしまいそうだが、正直、値段ほどの違いを感じられるとは思ってもいなかった。だが、オイルを「R4」に替えて走り出してみると、信じられないほど回転がスムースになり、ジャミングやカム齧りしそうな嫌な気配は消し飛んでしまった。「フリクションロスを軽減」とは、高性能オイルには必ず出てくる謳い文句だが、まさに、ピストンとシリンダーとの摩擦が大幅に低下したのが体感できる。
■ ちょうど、NINJAはエンジンチューンが施されてから8000km走ったところで、慣らしも完全に済んで、これから楽しいところ。すっかり「R4」が気に入ってしまったので、しばらくは、こいつでいこうと思っている。
■ ところで、GSの話だが、こちらは、最初は鉱物系のオイルが入れてあり、慣らしが進んでいくにしたがって、半化学合成、100%化学合成オイルへと分子密度の高い(粒子が細かい)オイルへと替えていくのだそうな。最初のうちは、各部の当たりが強くてスラッジが出るので、目の粗いオイルで研磨して、次第に研磨の密度を細かくしていくということらしい。GSは、初期のうちはオイルの消費も多く、ぼくも今回のツールドニッポンでは、5000km走る間に1リットル近くオイルを補給した。だいたい1万キロくらいをで慣らしが終わるので、その時点で密度の高い高性能オイルに替えるといいとのこと。そういえば、レース序盤は、ギアの入りが渋かったりしたのだけれど、終盤には、じつに調子良くシフトが出来て、エンジンも軽くふけ上がるようになっていた。
■ ちなみに、もう一台の相棒であるXR600Rは、一度モチュールの300Vというレーシングオイルにしてみたら、オイルの消費が早く、圧縮抜けしているような感じで、本来のトルクフルな味が薄れてしまったので、ホンダのGPというオーソドックスなオイルに戻した。これは、XRのエンジンが、高性能なマルチエンジンなどと違って、設計が古くクリアランスなどもラフで、分子密度の低いオイルのほうが相性が合っているためらしい。チューンした場合はもちろん違うが、ノーマルで乗る分には、高性能オイルの恩恵はあまり預かれないわけで、闇雲に高性能オイルを入れてやればいいというわけではないことがよくわかった。
■ 同じようなことは、GSの100や80シリーズにもいえる。これらの世代が古いエンジンは、ピストンとシリンダー、ミッションのクリアランスが大きく、高性能オイルだと金属表面にオイルが残らず、流れ落ちてしまうので、かえってエンジンには良くないという。そこで、わざわざ、鉱物系オイルが指定されている。
■ オイルひとつとっても、バイクのメカニズムは奥が深い。オイル交換くらいのメンテナンスは、自分でやったほうが、自分の愛車との親密度が高まると思うゾ!
レイラインハンティング
http://www.ley-line.net/
OUTDOOR BASIC TECHNIC
http://www.venus.dti.ne.jp/~kazunari/index.htm
|
|
|


|
全国2400件の最新キャンプ場データを検索。目的に合うキャンプ場がきっと見つかる!
|
|
|