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2002/10/03 「一瞬の風景」を求めて
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内田一成
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能登なさぎドライブウェイ
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■ 人それぞれツーリングに何を求めるかは違うだろう。グルメ、温泉、観光地巡り、人との出会い、ひたすら走りを堪能する...なんでも構わないと思う。なにしろ、オートバイというのは、自由な乗り物なのだから。
■ ところで、ぼくがツーリングに何を求めているかというと、そのときどきでテーマのようなものはあるけれど、いつでも、これだけは外せないコアには「一瞬の風景」との出会いがある。自然は、時々刻々と表情を変化させる。同じ場所でも、訪れるその時々で、まったく違う風景になる。
■ ツーリングに出かけるとき、いつも、今まで見たことのない風景との出会いを期待している。地図をめくって訪ねる土地の風景を思い描き、イメージを膨らませる。
■ 先週紹介した出雲大社も、秋分の日という特別な日の夜明けの瞬間という一瞬を目指して出かけて行き、想像以上の感動的な風景に出会うことができた。
■ 能登半島の「なぎさドライブウェイ」では、夕暮れのその時、水平線の上にたなびいていた雲が切れて、日本海に沈む太陽が顔を覗かせた。空全体が燃えるような茜に染まる一瞬があって、太陽が沈みきると同時に一気に夜の帳が落ちてくる。そんな瞬間を浜辺に腰を下ろして待っていると、でっかい自然と一対一で対話しているような気がしてくる。
■ 日が沈んでから腰を上げ、宿へ向かう支度をしていると、犬を連れた散歩のおじさんが声をかけてきた。「夕陽は見られましたか?」「ええ、きれいな夕陽でしたね」「そうですか、私は、今、浜に降りてきたところで見逃してしまいました。年のうちでも本当にきれいな夕陽が拝めるのは数日しかないんですよ...」。
■ そんな話を聞いて、なんだかとても得をした気分になった。

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なぎさドライブウェイ
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能登禄剛崎
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秋分の日、夜明け直後の出雲大社
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