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2003/02/06 ふるさとの山
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内田一成
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■ レイラインの内輪のBBSで、深田久弥が話題にのぼり、久しぶりに「日本百名山」を読み返した。北陸加賀の出身だった深田久弥は、白山を眺めながら育った。「日本人は大ていふるさとの山を持っている。山の大小遠近はあっても、ふるさとの守護神のような山を持っている....私のふるさとの山は白山であった。....真正面に気高く美しく見えた。それは名の通り一年の半分は白い山であった....」。
■ ぼくにとっては、関東平野の真中に聳える筑波山がふるさとの山だ。関東平野の東端から遠望する筑波山は、きれいに峰が二つに分かれて、優美に裾野を伸ばした独立峰で、ひときわ気高く見える。
■ 深田久弥は筑波山を百名山のひとつに数えている。その中で、1000mにも満たないこの山を選んだ理由を、遮るもののない関東平野の中にあって、圧倒的な存在感を持っていることにあるといっている。
■ 子供の頃、筑波山はこの世の果てにあって宇宙とつながっている恐ろしくかつ気高い場所のように思えた。そして、オートバイに乗るようになって、自分で好きなところへ行けるようになると、まず冒険心を試しに出かけたのは筑波山麓だった。
■ 後に、八ヶ岳や北アルプスに通い、3000mの稜線で修羅場を味わった後でも、ふるさとに戻り、筑波山を遠望すると、その気高さは、他に比べようのないものだった。今でも、筑波山を仰ぐと、子供の頃のすべてを知っていて、「生意気を言って、この洟垂れ小僧が」とカラカラ笑う大恩師の前に引き出されたような気がする。そして、幼い頃に刷り込まれた遠い記憶と変わらないその姿が、この上ない安心感をもたらしてくれる。
■ 深田久弥が、「日本人にはふるさとの山がある」と書かずに、「日本人は大ていふるさとの山を持っている」と表現したことに、深い共感を覚える。ふるさとの山は、心の中にどっしりと座っている。
■ いろいろな山に登り、印象に残る山もたくさんある。でも、ぼくにとって、筑波山以上の「存在感」がある山はない。なにしろ、それはいつも自分の中に「居る」のだから。
■ ■お知らせ■■
今月23日、13時から四谷にあるライブハウス「四谷天窓」でレイラインハンティングのトークライブを開きます。この数年、日本中を駆け巡って集めた不思議スポットの話を中心に、映像も交えて、和やかな場にしようと思っています。
興味のある方は、ぜひ、いらしてください。
詳細は、またここでも発表します。
−レイラインハンティング−
http://www.ley-line.net
−四谷天窓−
http://www.fourvalley.co.jp/tenmado/
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