ツーリングマップル
2003/02/13 アンコウの「どぶ汁」
内田一成

これがアンコウの「どぶ汁」。体の中からポカポカ温まる
先週、「日本レイラインツーリング」の取材で、北茨城を巡ってきた。以前、ここで紹介した72年に一度の祭り「磯出大田楽」と周辺の巨石遺構との関係を掘り下げてみようということで出かけていったのだが、いやあ、出るわ出るわ、不思議なことが次から次へと現われて、目が回るほど。その詳細は、来月15日発売のBMWBIKES誌でご覧いただくとして、今回は、今が旬のアンコウ鍋を紹介しよう。

北茨城から南福島にかけては、瀬戸さんも前に紹介されていたように、関東近辺では残り少なくなった林道の天国のようなところ。今回も、別に林道走りは目的ではないのだけれど、目的地へ辿り着くために20kmあまりのダートランを1150GSでこなした。

林道を走っていい汗かいた後に、海が間近の山間の一軒宿、湯の網温泉「鹿の湯松屋」(TM関東83F4)に荷物を下ろして、ゆったりと温泉に浸かった。

ここは、昔ながらの湯治宿で、静かな里山の麓に、小さな離れが一つと6畳ほどの客室がいくつかあるこじんまりした宿。入浴だけの利用もOKだし、食事だけも受け付けている。

食事のほうは、アンコウの水揚げ港として有名な平潟港や大津港が車で10分ほどの距離にあり、毎朝、ご主人の赤津さんが仕入れに行くので、旬の魚介を堪能できる。

大広間や食堂はなくて、食事はすべて部屋に賄いされるので、食事だけでも予約しておいたほうがいい。今回、ぼくは一人で酒をちびちびやりながら、じっくりアンコウ鍋をつつくことにした。

ここで出されるアンコウ鍋は、「どぶ汁」といって、アン肝を炙ってすりつぶし、味噌と合えた汁で、七つ道具と呼ばれるアンコウの皮や身を煮て食べるもの。もともとは、漁師が沖の船の上で、とれたてのアンコウを料理したやり方とのこと。味噌ベースの汁にアン肝の赤い油が浮いて、それが七つ道具や野菜にからむと、こってりしていながら後味あっさりでとても美味しい。二人前をペロリと平らげてしまった。

アンコウは3月末まで食べることができる。また、「鹿の湯松屋」名物のキンキの塩焼きも油がこってりのっていて、お薦め!


「湯の網温泉鹿の湯松屋」
〒319-1715 茨城県北茨城市関南町神岡下1435
TEL:0293-46-1086
http://www.jsdi.or.jp/~yunoami/

―LEYLINEHUNTING―
http://www.ley-line.net/

―OUTDOOR BASIC TECHNIC―
http://www.venus.dti.ne.jp/~kazunari/index.htm


松屋名物のキンキの塩焼き アンコウの水揚げ港「平潟港」
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