ツーリングマップル
2003/05/29 タイヤの話
内田一成

これが噂のミシュラン「アナキー」。こいつを履いたらGSがどんな走りを見せるか、楽しみだ
この前、能登に取材に行って、帰ってきてから、GSのハンドリングが少し不自然に感じられるようになった。中央道の相模湖から甲府を抜けるあたりの高速コーナーの切りかえしで、車体をバンクさせていると、小刻みな捩れるような振動がハンドルに伝わってくる。

タイヤの空気圧が落ちているのかと思ったら、そうではなくて、フロントタイヤのトレッドからサイドウォールにかけて、細かいクラックが入っていた。とくに右コーナーで振動が強い気がしたが、良く見ると、そのクラックは右サイドにだけ入っている。

チューブレスでコンパウンドの厚みはあるし、内部のカーカスまで亀裂が入っているわけではないので、ゆっくり走れば大丈夫だろうと、様子を見ながら走ったが、やはり、こういうのは、時限爆弾を抱えて走っているようなもので気分は良くない。

それにしても、タイヤサイドにクラックが入る現象なんて初めて経験した。いろいろ、人に話しを聞いたり、調べてみると、現行のテレレバーを使ったBMWのバイクは、急制動時にもノーズダイブせず、ハンドリングも破綻しない代わりに、フロントタイヤへの負担が大きいので、ノーマルなテレスコピックのサスペンションシステムを持つバイクよりも早めにフロントタイヤを交換したほうがいいとわかった。

装備重量が250kgを越え、体重と荷物を合わせて400kgにも迫ろうかという慣性の化け物のような物体を、ABSを装備していることをいいことに、ズボラでしかも普通のバイクならフロントがロックして吹っ飛んでしまうような乱暴なブレーキングをしていては、タイヤが悲鳴をあげるのもあたりまえ。それでも、2万km近く持ったのだから、すごいと言ったほうがいいだろう。ちなみに、このタイヤはメッツラーの「ツアランス」というGSでは標準のもの。

といったわけで、どうせタイヤ交換するなら、リアもだいぶ減っているので、前後交換することにした。今度履くことにしたのは、ミシュランの「アナキー」というブランニューのオン/オフタイヤだ。ビックオフローダー御用達だったT66の後継モデルで、この手のデュアルパーパスユースのタイヤとしてははじめて、シリカを配合したコンパウンドを採用した。トレッドパターンも独特で、オンでの乗り心地を損なわずに、オフでの性能がかなり向上しているという。

GSでは、ノーマルのツアランスの他に、ツールドニッポンで「TKC80」、林道とオフロードコースで「カルー」を試したけれど、タイヤが違うだけで、まったく別物のバイクになったようにキャラクターが変わって、新鮮な驚きがある。

「アナキー」に履き替えるのは来週以降だけれど、GSがどんなキャラクターに変身するか、今から楽しみだ。この夏は、ツーリングマップルと「日本レイラインツーリング」の取材で、アナキーをみっちり使い込んで、使用感など報告するつもりなので、乞うご期待!

―ミシュランジャパン―
http://www.michelin.co.jp/

―「アナキー」の情報はこちら―
http://www.michelin.co.jp/local/mc/p13214.htm


まだだいぶトレッドは残っているのだけれど…… 近寄ってみると、とても怖い状況……
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