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【日本酒 おすすめ】全国の地酒 お取り寄せ 飲み比べ 大阪(北摂・交野)編

まっぷるライフスタイル編集部

更新日: 2023年1月30日

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【日本酒 おすすめ】全国の地酒 お取り寄せ 飲み比べ 大阪(北摂・交野)編

全国のお酒好きのみなさま、いかがお過ごしでしょうか。
コロナの影響でなかなかお酒ライフをエンジョイできないでいるのではないでしょうか。
しかし!お酒に罪はありません。
外飲みや大人数での会食は控え、お取り寄せで自宅飲み、オンライン飲みをするなど、
社会情勢に合わせて、安全にお酒を飲めば万事OK!

そこで、全国津々浦々の日本酒をお取り寄せしてお酒を楽しむ自宅飲みをおススメします!
今は訪れることのできないあの町この町に思いを馳せながら飲むお酒は乙なもの。
そしてお酒を購入することがコロナ不況に苦しむ酒蔵さんへの一番の応援にもなります。

全国各地約1600もの酒蔵のお酒から自分の好みにぴったりのものを選ぶとなると、
これはなかなか難しい問題!
ということで、お酒選びの参考になるようにわかりやすく、
おすすめの日本酒を紹介していきます。

はじめに

はじめに

バラエティ豊かな日本酒をわかりやすく分類するために、日本酒ならではの専門的な用語や分類法が存在しています。自分の好みに合ったお酒を知るうえで、まずはそれらについて簡単に解説します。

【米の種類】
日本酒の原料はもちろんお米なのですが、日ごろ食卓で食べている白米ではなく、日本酒を造るのに適した「酒米(酒造好適米)」になります。白米にも「ササニシキ」「コシヒカリ」のように様々な種類があるように、酒米にもいくつもの種類があります。有名な銘柄としては「山田錦」「五百万石」「雄町」「美山錦」「日本晴」などがあり、各県独自の個性的な酒米もたくさん存在します。これらの米の持つ甘みや風味の違いが、そのまま日本酒の味わいに直結します。

【精米歩合】
精米歩合とは米をどれだけ磨いたかを示す値で、磨いた結果残った米の割合を%で示したものです。この割合が小さいほど、より細かく磨いたものになります。例えば、精米歩合が70%であれば、米の表面を30%磨いて削り取ったものとなります。より磨けば磨くほど米の持つ雑味が抑えられ、より華やかな香り高い日本酒になるといわれ、反対に、精米歩合が低いものは香りが抑えられ米本来の味わいになるといわれています。より細かく磨くには高い技術と手間ひまが必要となるため、その分お値段も高くなります。(ちなみに飯米の精米歩合は90%前後なので、酒米がいかに磨かれているかがわかります)

【日本酒の種類】
日本酒の種類(スペック)の分類の基準は、主に2つあります。

1つ目は、原料が水・米・米麹だけのものか、そこに味を調えるための「醸造アルコール(通称アル添)」が加えられているか。前者のものは「純米」という言葉が名称に必ず入ります。後者は「本醸造酒」「吟醸酒」に分類されます。

2つ目は、先に紹介した精米歩合の違いです。「本醸造」が精米歩合70%以下、「吟醸酒」が60%以下、「大吟醸酒」が50%以下と定められています。

なので、例えば純米で精米歩合が50%以下だと「純米大吟醸酒」となります。

【味のタイプ】
辛口/甘口:日本酒に含まれる糖度と酸度の違いによる味わいの違いですが、分かりやすく言えばアルコールの刺激の感じやすさのことで、辛口と言っても本当に辛いわけではありません。
淡麗/芳醇:単純に言えば味の濃さです。濃厚な味わいを芳醇、軽快な味わいを淡麗といいます。口当たりや後味の切れ具合などを表現する際に用いられます。

実際には、日本酒の味の決め手となる要素については、もっと細かな分類や指針があるのですが、ひとまずはこの4つの指針を押さえておけばOK。ただ、これらの専門的な知識を理解することはとても大切なことですが、専門的な用語で難しく説明されても、どんな味かなかなかピンときません。やはり、実際に飲んでみた感想や口コミのほうが、味を想像しやすいのではないのでしょうか。そこで今回は、編集部でも指折りのお酒好きの3人が集結。真剣勝負の飲み比べで、できるだけ読者の皆様に、それぞれのお酒の特徴をわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

※撮影に関しては、換気や消毒、ソーシャルディスタンスの確保などコロナ感染症予防対策を講じたうえで行いました。

はじめに

編集部屈指の酒好きが真剣勝負で飲み比べしました

【日本酒 おすすめ】隠れた名酒どころ大阪の地酒(北摂・交野エリア)

全国の地酒飲み比べ、第一弾は大阪の地酒にスポットを当てます。関西には、灘・伏見という日本有数の酒処があり、ついその影に隠れがちですが、大阪は江戸時代には天下一の酒処として栄えた地。今もなお、豊かな歴史的風土と文化の中で、伝統を守りながら酒造りが行われている、隠れた酒処なのです。今回は、北摂・交野エリアの全7蔵を一挙紹介します。まずはラインナップを紹介します。

秋鹿奥鹿  (秋鹿酒造/能勢町)
呉春      (呉春/池田市)
緑一      (吉田酒造/池田市)
國乃長     (壽酒造/高槻市)
●清鶴      (清鶴酒造/高槻市)
片野桜     (山野酒造/交野市)
●大門      (大門酒造/交野市)

それではプチ酒蔵めぐり&日本酒紹介に参りましょう。

なお、お酒のスペックについては、「特定名称」「アルコール度数」「米の種類」「精米歩合」の4項目にポイントを絞って紹介します。価格は相場の値段ですので、販売店によって価格幅があります。また、日本酒は季節折々で出荷される種類が異なるため、本記事で紹介しているタイプのお酒が売切れだったり、販売時期を外れている場合があります。

【日本酒 おすすめ】隠れた名酒どころ大阪の地酒(北摂・交野エリア)

大阪の地酒 北摂・交野エリアの全7蔵13種類の日本酒 味比べチャート

【日本酒 おすすめ 大阪(北摂・交野)編】秋鹿・奥鹿 (秋鹿酒造/能勢町)

【日本酒 おすすめ 大阪(北摂・交野)編】秋鹿・奥鹿 (秋鹿酒造/能勢町)
左)国道477号に面する酒蔵 右)倉垣ののどかな田園風景

1886年創業の秋鹿酒造は、目の前を通る国道477号を少し進んだところにあるひいらぎ峠を越えれば京都府亀岡市という、大阪の最北端の地・能勢の里に蔵を構える小さな酒蔵です。

大阪とは思えない棚田が広がる里山で、無農薬循環型有機栽培で酒米を栽培するところから酒造りまで自社で行う一貫造りです。また秋鹿で造られるお酒はすべて純米酒というこだわりで、全国各地に根強いファンがいる人気ブランドです。

秋鹿酒造には定番の「秋鹿」シリーズと、蔵内で3年間の熟成期間を経てリリースされる初代蔵元の名を冠した「奥鹿」シリーズがあります。

①秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒 大辛口原酒

①秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒 大辛口原酒
画像:Amazon

【酒スペック】
特定名称:純米吟醸
アルコール度数:18度
米の種類:山田錦
精米歩合:60%
価格(相場):¥1,925(720ml)、¥3,520(1800ml)

定番の「秋鹿」シリーズの純米吟醸酒です。「無濾過生原酒(むろかなまげんしゅ)」とは、いわゆる”生”の状態のお酒のことです。お酒の色をクリアなものにするために「濾過」する作業を廃し、お酒の状態を調整し品質をキープさせるために行う加熱殺菌処理=「火入れ」をしない生の状態で、かつ加水調整をしない原酒であるということです。つまりお酒が若々しくてやんちゃな状態のままということになります。品質管理がデリケートなためこれまで一般的に流通には適していませんでしたが、できたての状態だからこそのフレッシュさや濃厚さを味わうことができます。「大辛口」と銘打たれた辛口好きにはたまらないお酒です。

【編集部員T】
スッキリ白ワイン的な味わいで香り高い
【編集部員C】
一口目の爽やかさから飲み進めていくとまろやかな感じに変わっていきました。個人的に酒盗と合わせるのが最高!!
【編集部員H】
香りは控えめながら、まろやかで濃厚な味わいにうっとり。辛口でいかにも日本酒らしい

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

②奥鹿 生酛 無濾過原酒

②奥鹿 生酛 無濾過原酒
画像:Amazon

【酒スペック】
特定名称:純米吟醸
アルコール度数:17度
米の種類:山田錦
精米歩合:60%
価格(相場):¥2,640(720ml)

秋鹿のもう一つの人気シリーズ「奥鹿」の純米吟醸酒です。蔵内で3年間の熟成期間を経て出荷されるお酒です。「生酛(きもと)」とは伝統的な酒造りの技法のこと。酒づくりに欠かせない酵母を大量に培養した「酒母(しゅぼ)」を手作業で作る製法です。蔵の空気中にある天然の乳酸菌を取り入れて酵母が活動しやすい状態を時間をかけて増やしていきます。そのために行われる「山卸し(やまおろし)」という米をすりつぶす作業があるのですが、それが大変な重労働であるため、より効率的な酒造りを行う「速譲酛(そくじょうもと)」「山廃(=山卸しの作業を廃する)」が主流となり、「生酛」のお酒は今では希少なものとなっています。つまり、それだけ手間ひまがかかったお酒ということです。

【編集部員T】
まったりとした甘み。秋鹿シリーズと比べると濃厚さが強い
【編集部員C】
やや寝かしているだけにまったり感あり。一口目はキリっとしているが徐々に甘みが増してくる
【編集部員H】
ほんのりと黄みがかったカラメル感。古酒の一歩手前の感じで酸味強め。燗で飲むとまた印象が違ってくるかも

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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