【佐賀】おすすめ絶景&名所!一度は行ってみたい!
ビギナーがチェックするべき定番観光名所はもちろん、地元っ子やカメラマンなど知る人ぞ知る佐賀県内の景勝地をピックアップ。四季の移ろいを感じる庭園やどこか懐かしい田舎の風景、歴史を物語る建物を目にすると、...
更新日: 2024年2月15日
佐賀県南西部の有明海沿いに位置する鹿島市。江戸時代に旧長崎街道の宿場町として栄えた、当時の面影を残す肥前浜宿がおもな見どころです。
周辺は多良岳山系の清水と佐賀平野の良質な米を使った酒造りが盛んで、酒蔵が建ち並ぶ伝統的な町並みとして知られています。
酒蔵の見学ができるところもあるので、佐賀の酒文化にふれながら趣のある町並み散策を楽しみましょう。
佐賀県は、九州7県のなかで日本酒の製造が焼酎を上まわっている唯一の県。その理由として考えられるのが、肥沃な佐賀平野で育った米と豊富な伏流水に恵まれていたこと。また、幕末期に藩主が酒造りを推奨していた歴史があり、明治時代初期には県内に700の蔵があったといわれています。
平成23年のインターナショナル・ワイン・チャレンジで鹿島市の富久千代酒造が手がける「鍋島 大吟醸」がチャンピオン・サケの栄冠に輝きました。佐賀県では、佐賀の米と水を100%使うこと、佐賀の蔵元が醸造していること、味覚審査での合格をクリアした純米酒を「The SAGA認定酒」として選定。佐賀のよい酒造りのあと押しをしています。
有明海へ注ぐ浜川の両岸に、宿場町として栄えたころの町並みが残り、「浜中町八本木宿」と「浜庄津町浜金屋町」が重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。浜中町八本木宿は、日本酒などの醸造が盛んだった地区で、通称酒蔵通りと呼ばれています。
公共機関を利用した場合、基点となるのはJR肥前浜駅。まずは若宮神社や旧乗田家住宅、白壁の蔵などが見どころの「浜中町八本木宿」へ。酒蔵通りを歩いて浜川に架かる橋を渡ると、茅葺き屋根の建物が集まる「浜庄津町浜金屋町」が見えてきます。
観光ガイドも利用できる
肥前浜宿を案内してくれるガイドがいる(有料、要予約)ので、利用するのもおすすめ。くわしくはNPO肥前浜宿水とまちなみの会 (TEL:0954-69-8004)まで。
肥前浜宿のメインは酒蔵通り。約450mの通りには大型の蔵が残るほか、造りの異なる町家、武家屋敷、洋風建築などの建物が独特の町並みを形成しています。当時のにぎわいに思いをはせながら歩いてみましょう。
創業は昭和9(1934)年。酒蔵見学を行っていて15種類の酒が試飲できるほか、ノンアルコールの地酒ソフトクリーム(350円)もある。看板商品の「特別純米酒 幸姫」は、やや辛口でキレのある味わい。冷酒、常温、ぬる燗で飲む。
酒蔵見学・販売:常時可
大正5(1916)年から続く老舗の蔵元。見学ができ、酒造りの工程を説明してくれる。代表的な銘柄「肥前浜宿」をはじめ、清酒と焼酎の試飲ができる。隣接の新館では、酒粕や海苔を使った「あられ」や、米ぬか使用のバウムクーヘンを販売。また、揚げたての名物「浜宿ミンチ天」が食べられる。
酒蔵見学・販売:常時可
鹿島藩鍋島家に仕えた武士の住まいで、のちに乗田家の所有となった。コの字型に棟を配置した「くど造り」は佐賀県に多い。庭では畑仕事、屋敷内では養蚕をしていたと考えられ、地方武士の生活が垣間見える。
慶長12(1607)年、スペインのドミニコ会が肥前で最初の教会を建て、その場所がこの一帯だったと推定されている。3人のスペイン人宣教師が、キリシタン弾圧までの数年間、ここを拠点に布教活動を行ったといわれる。
宿場から宿場へと運ばれる荷物がいったん集まる場所で、今でいう郵便局のような役割を果たした。建物は江戸時代のもの。入り口には馬の鼻輪をつなぐ鉄の輪が残るほか、帳場の跡などが見られる。
矢野酒造の純米吟醸酒「蔵心」を使ったチョコ風味のケーキは、ほのかに酒が香り、ふわっとした食感。光武酒造場の芋焼酎「魔界への誘い」を使った生チョコは、芋焼酎の甘い香りとこくがある。
嬉野産のえごまの実が入ったクッキーに、矢野酒造の吟醸酒粕を使ったレアチーズケーキがのるスティックチーズ。えごまの実と酒粕を使ったカリカリ棒は、チーズ味と明太子味がある。
鹿島市の6つの蔵元の日本酒を使ったゼリー。一個から買えるのでみやげに人気が高い。アルコールが2、3%含まれている。
「酒蔵ツーリズム」は、酒どころ鹿島市で毎年開催するイベント。6つの蔵元の蔵開きに合わせて3月末の土・日曜に行います。蔵人とのふれあいや新酒の試飲ができるほか、酒に合うつまみや酒を使ったスイーツが登場し、お楽しみ満載です。
【問い合わせ】鹿島市商工観光課 TEL:0954-63-3412
酒造リスト
幸姫酒造/観光酒蔵 肥前屋/富久千代酒造/光武酒造場/矢野酒造/馬場酒造場
※幸姫酒造と観光酒蔵 肥前屋は、酒蔵通りをさんぽしようで紹介しています
タクシー&無料循環バスを利用
イベント期間中は各蔵元と会場を結ぶ無料循環バスが運行。また、6蔵をめぐるタクシープランがあり、貸切タクシー3時間コースは7500円。タクシーの問い合わせは再耕庵タクシー(TEL:0954-62-2171)まで。
九州を代表する日本酒を造るべく研究を重ね、酒造に好適な米を使った軟水仕込みの「鍋島」を誕生させた。
酒蔵見学:常時可
販売:酒蔵ツーリズム期間中のみ可(数量限定)
吟味した原料で、伝統を守りながらも新しい酒造りにチャレンジ。連続でモンドセレクション金賞受賞の「黒麹芋焼酎 魔界への誘い」などを販売。
酒蔵見学:酒蔵ツーリズム期間中のみ可
販売:常時可
多良岳に湧く軟水と丹念に高精白した地元産の山田錦を使った純米大吟醸はおすすめの一品。
酒蔵見学:時期により可(要予約)
販売:常時可
創業200年を超える酒造場。地元ならではの酒を造ろうと手がけた「能古見」は、鹿島エリアを代表する酒。
酒蔵見学:酒蔵ツーリズム期間中のみ可
販売:常時可
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