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日光東照宮の見どころを徹底ガイド!参拝ルートからトリビアまで参拝準備はこれでOK

くらしたび

更新日: 2023年11月19日

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日光東照宮の見どころを徹底ガイド!参拝ルートからトリビアまで参拝準備はこれでOK

日本が誇る世界遺産「日光東照宮」。江戸初期の名工たちが集結し作り上げた職人技と美の結晶です。御祭神として祀られるのは、徳川初代将軍の徳川家康公で、おもな社殿は3代将軍家光公が建て替えたもの。国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟が並び、極彩色に輝く豪華絢爛な空間に酔いしれることができます。

そんな日光東照宮の魅力を存分に堪能するために、参拝前にしっかり予習しておきましょう。陽明門や三猿、眠り猫などの見どころを網羅する参拝ルートから、意匠を凝らした彫刻や隠れた名所、トリビアまで……。
日光東照宮の見どころを余すところなくご紹介します!

日光東照宮の見どころを、まずはダイジェスト動画でご紹介!

日光東照宮の見どころ網羅参拝ルート

日光東照宮の見どころ網羅参拝ルート
参拝ルートマップ

60分コース

Start いざ、世界遺産へ!

【日光東照宮×参拝ルート】①表参道

連なる杉の木と、奥に見える一ノ鳥居が神聖な雰囲気を醸し出す。歩くうちに心も穏やかに。

【日光東照宮×参拝ルート】①表参道
by fotolia - ©kawamura_lucy

【日光東照宮×参拝ルート】②石鳥居

重要文化財
元和4(1618)年、九州筑前藩主・黒田長政が奉納。鶴岡八幡宮、京都八坂神社を含め、日本三大石鳥居と称される。高さ9m、柱の直径は約3.6m。

【日光東照宮×参拝ルート】②石鳥居
by fotolia - ©tenjou

【日光東照宮×参拝ルート】③五重塔

重要文化財
下から1〜4層までが和様、最上部の5層が唐様の塔で、高さは約35m。慶安3(1650)年に若狭の国小浜藩主・酒井忠勝によって奉納された。一度火災で消失し、文政元(1818)年に再建。拝観料300円。

【日光東照宮×参拝ルート】③五重塔

【日光東照宮×参拝ルート】④表門

重要文化財
参拝券を購入後、最初に通るのがこちら。日光東照宮の一つ目の門で、「阿吽(あうん)」の仁王像のほか、獅子やバクなど、82もの霊獣の彫刻が施されている。

【日光東照宮×参拝ルート】④表門
by fotolia - ©oben901

【日光東照宮×参拝ルート】⑤三神庫

重要文化財
日光東照宮の表門を通ると、目の前に3棟の校倉造りの建物が並ぶ。右から下神庫、中神庫、上神庫で、お祭りの道具や御神宝を収納。「想像の象」は上神庫の側面上部にある。

【日光東照宮×参拝ルート】⑤三神庫

【日光東照宮×参拝ルート】⑥神厩舎

重要文化財
神馬(しんめ)をつなぐ神厩舎の外観には、修復を終えた猿の彫刻がずらり。「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な三猿もここに!

【日光東照宮×参拝ルート】⑥神厩舎

三猿 
三猿がいるのは、神厩舎の一番左

【日光東照宮×参拝ルート】⑦唐銅鳥居

重要文化財
日本初の青銅鳥居で、3代将軍家光公が金2000両を投入して完成させた。本殿や陽明門の直線上に建つ。東照宮随一のパワースポット。

【日光東照宮×参拝ルート】⑦唐銅鳥居
by fotolia - ©oben901

【日光東照宮×参拝ルート】⑧陽明門

国宝
東照宮のメインスポットであり、日本を代表する美しい門のひとつ。「平成の大修理」を経て、2017年に公開された。江戸初期の職人技が集結した、500体を超える彫刻が見事。

【日光東照宮×参拝ルート】⑧陽明門

陽明門
修復を終えて、より色鮮やかに復活し、黄金色に包まれた姿は圧巻だ

【日光東照宮×参拝ルート】⑨唐門

国宝
「拝殿・本殿」の表門である唐門も、美しい彫刻美に彩られている。

【日光東照宮×参拝ルート】⑨唐門

【日光東照宮×参拝ルート】⑩拝殿・本殿

国宝
本殿・石の間・拝殿で構成され、例祭などの祭典が行なわれる大切な場所。拝殿の天井には、100頭もの竜の絵がずらり。

【日光東照宮×参拝ルート】⑩拝殿・本殿

本殿の修理も完了。美しい入母屋造の屋根を見ることができる

【日光東照宮×参拝ルート】⑪神楽殿

重要文化財
前に舞台、後ろに楽屋が備わる建物で、春の例大祭では八乙女(やおとめ)が神楽を舞う。東照宮内では珍しい純和風建築。

【日光東照宮×参拝ルート】⑪神楽殿

【日光東照宮×参拝ルート】⑫東廻廊

国宝
奥宮へとつながる参道の手前、東廻廊にちょこんとたたずむ眠り猫の彫刻。意外と小さく、高い場所にあるので注意を。牡丹の花に囲まれ、日の光を浴びてうたた寝をしている。

【日光東照宮×参拝ルート】⑫東廻廊

眠り猫
2016年に修復を終え公開されている

【日光東照宮×参拝ルート】+30分でもっと探求 奥宮ゾーンへ

長い石階段があり、登るのは体力勝負。プラス30分、時間に余裕をもって臨もう。

⑬石階段
東廻廊から奥宮へ続く、全207段の階段。大きな一枚岩で作られた踏み石は、霜柱などで劣化する心配がない

⑭奥宮拝殿
家康公の墓所である奥宮には、奥宮拝殿のほか鋳抜門(いぬきもん)、奥宮宝塔(おくみやほうとう)などがある

【日光東照宮×参拝ルート】+30分でもっと探求 奥宮ゾーンへ
by fotolia - ©tita93
【日光東照宮×参拝ルート】+30分でもっと探求 奥宮ゾーンへ

【日光東照宮×参拝ルート】⑮神輿舎

重要文化財
春秋渡御祭(5月18日、10月17日)に使われる、家康公、豊臣秀吉公、源頼朝卿の神輿を納める。天井の美しい天女像は、神輿が出ている時だけ見られる(中には入れない)

【日光東照宮×参拝ルート】⑮神輿舎
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【日光東照宮×参拝ルート】⑯本地堂(薬師堂)

重要文化財
家康公は薬師如来の生まれ変わりといわれ、本来の仏(本地)を祀ったため薬師堂とも呼ばれる。日光東照宮で最大規模の建物。

【日光東照宮×参拝ルート】⑯本地堂(薬師堂)
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GOAL
お疲れさまでした!

【日光東照宮の見どころ】深堀りスポット① 国宝「陽明門」

宮中正門の名前を授かる東照宮のシンボル国宝「陽明門」。江戸初期の伝統技術が集約され、500体を超える彫刻と、鮮やかな彩色が見事で一日中見ていても飽きないことから「日暮門」との呼び名を持つ。
約380年前に造られた壮麗な門は、「平成の大修理」を経て、2017年に4年ぶりに姿を現した。修復により漆塗りや金箔が施され、今まで以上に豪華な姿をみせてくれる。ぜひ時間をかけて見学したい。

 

【日光東照宮の見どころ】陽明門トリビア

【日光東照宮×陽明門】永遠に未完成?

「完成は崩壊の始まり」という考えのもと、陽明門はあえて未完成の状態のまま。門をくぐって左側、奥から2本目の「魔除けの逆さ柱」は、グリ紋という模様が逆さだ。

【日光東照宮×陽明門】永遠に未完成?

逆さ柱は模様が逆に

【日光東照宮×陽明門】門にいる人物は謎!

陽明門の左右に鎮座する随身像(ずいしんぞう)門番として安置。徳川家の葵紋ではなく、「木瓜(もっこう)」という家紋を持つ。徳川家相談役の天海大僧正=明智光秀との説も。

【日光東照宮×陽明門】門にいる人物は謎!

【日光東照宮×陽明門】ここまでスゴイ、江戸の耐震性能

地震の揺れや衝撃を吸収・分散するべく、積み木を縦横に組み合わせたような「斗栱(ときょう)組み」を採用。デザイン的にも見事な仕上がりに。

【日光東照宮×陽明門】門と鳥居の直線上がパワースポット

江戸城、久能山、富士山と縁が深く、運気が集まる日光東照宮。特に「唐銅鳥居(からどうとりい)」の中に陽明門が入って見える位置は、頭上に北極星を仰ぐ最強のパワースポットだ。

【日光東照宮×陽明門】門と鳥居の直線上がパワースポット
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【日光東照宮の見どころ】華麗なる彫刻をチェック

【日光東照宮の見どころ】華麗なる彫刻をチェック

【日光東照宮×彫刻】龍と息

上は龍、下は息という霊獣。似ているが、息は上唇に鼻の穴がある。

【日光東照宮×彫刻】龍と息
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【日光東照宮×彫刻】鬼瓦

邪悪なものが侵入しないよう、頂点から周囲を睨みつける。

【日光東照宮×彫刻】麒麟

幸運を運ぶ霊獣。龍の頭と鹿の体を持つ。

【日光東照宮×彫刻】目貫きの龍

空を飛ぶ白い体に、金色の髭と爪が輝く。

【日光東照宮×彫刻】目貫きの龍
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【日光東照宮×彫刻】唐子遊び

雪合戦や鬼ごっこなど、子どもたちが遊ぶ姿の彫刻が20か所も。平和への願いが生きる。

【日光東照宮×彫刻】唐獅子

ライオンをモデルに、想像で造られた霊獣。一体ごとに口の開け方が違う。

【日光東照宮×彫刻】唐獅子
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【日光東照宮×彫刻】中国の故事や仙人

政治家の周公や、仙人など、古代中国の人々が描かれる。

【日光東照宮×彫刻】中国の故事や仙人

【日光東照宮×彫刻】廻廊の彫刻

門の左右に延びる廻廊には、松、牡丹など、縁起のいいモチーフの彫刻がずらり。

【日光東照宮×彫刻】廻廊の彫刻
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【日光東照宮の見どころ】昇り龍と降り龍

門の通路天井に描かれた龍。もとの絵は狩野探幽の作といわれ、昭和と平成の大修理を経て、現在の姿になった。

【日光東照宮の見どころ】昇り龍と降り龍
【日光東照宮の見どころ】昇り龍と降り龍

【日光東照宮の見どころ】陽明門修復HISTORY

陽明門の保存修復工事は2013年7月にスタート。熟練の技術者が集められ、技法、材料など、できる限り建築当時と同じ形で修復された。彫刻を一つひとつはずし、漆を塗り直し、顔料で彩色して、再度取り付けるまで、すべてが手作業。

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静岡や伊豆、日光、栃木、岐阜エリアの旅行ガイドブックの編集から取材執筆、撮影などに携わっている、静岡を拠点とする編集プロダクションです。
代表の志水は、静岡のローカル情報番組のコメンテーターを歴任するなど、20年以上にわたり旅と暮らしに関わり続けています。乗り鉄&呑み鉄旅が好き。日本各地の手ぬぐい収集癖がある一方、引っ込み思案。
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