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生駒山がもたらした恩恵とは?~人々の営みに密接してきた山~

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

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生駒山がもたらした恩恵とは?~人々の営みに密接してきた山~

生駒山は、古くから人々に石材や森林資源などの恵みを提供してきました。
山頂に分布する生駒石は大阪城をはじめとした名所に使われ、ふもとでは生活が営まれていました。

生駒山地とは

生駒山地は、約200~250万年前から緩やかに隆起が始まり、約50~80万年前以降にそれが加速して誕生したとされます。

奈良盆地と大阪平野を隔てるように南北に横たわる丘陵性の山地で、その大部分は標高500m以下なので、山歩きは苦にならないほどの高さです。大阪側の西斜面は断層崖のため傾斜がきついですが、奈良県側は比較的なだらかな斜面が奈良盆地に接しています。

生駒山の地質と生駒石

山体の地質はおもに領家花崗岩類(りょうけかこうがんるい)で構成されており、基盤の花崗岩が表面に現れた状態です。山頂には、「生駒石」と呼ばれる斑れい岩が多く分布しています。硬質で風化に強いといわれており、古くから建設石材として利用されてきました。

国道308号の府県境にある暗峠(くらがりとうげ)は石畳が有名ですが、その石材にも生駒石が使われているといいます。

生駒山の地質と生駒石

生駒山で取れる硬質の生駒石は、大阪城の一部の石垣にも利用されています。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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