フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  九州・沖縄 > 福岡県 >

博多津唐房~日本初の幻のチャイナタウン~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

この記事をシェアしよう!

博多津唐房~日本初の幻のチャイナタウン~

長崎や横浜、神戸にある中華街。その前身ともいえるチャイナタウンが、かつて福岡の中心地にあったといいます。幻の博多中華街とはどんなものだったのでしょうか?

博多津唐房ができた経緯

飛鳥~平安時代、大宰府管理下の客館として日本の外交・貿易を担った鴻臚館(こうろかん)(現中央区城内)は、平安後期の11世紀中ごろに廃絶しました。かわって那珂川(なかがわ)を東に越えた博多遺跡群からは、11世紀後半以降の白磁や青磁などの貿易陶磁器が大量に出土し、貿易拠点が博多に移っていたことがわかります。

貿易船は、博多湾内に停泊し、船員たちはハシケのような小船で、那珂川と比恵川(ひえがわ)(御笠川(みかさがわ))河口の入江から「博多浜(はかたはま)」(砂丘)の石積み護岸の港に着岸し、物資の荷揚げ、積出しを行っていたものと思われます。同時に、「博多浜」には「綱首(こうしゅ)」、すなわち中国貿易船団の長で商人でもある中国海商を中心に、多くの中国人が住むようになっていました。

1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!