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八女の玉露は日本一を30年間で22回も獲得! 品質が高い理由とは? 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年3月3日

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八女の玉露は日本一を30年間で22回も獲得! 品質が高い理由とは?

全国茶品評会、玉露の部において令和元年にも日本一を獲得した八女茶。世界から賞賛される八女地方の「玉露」はなぜ香り高く味わい深いのでしょうか?

八女の玉露は日本一の常連! 世界も認める品質の良さ

日本茶のブランドである「福岡の八女茶」は、全国生産量の3%に満たない小さな産地ですが、高い香りと甘味に特徴がある高級茶として世界中から高い評価を得ています。なかでも日本茶の最高峰である玉露は、日本一を決める国の農林水産祭参加行事である「全国茶品評会」の玉露の部において、平成時代の30年間で22回、令和時代初年度も日本一に輝いています。

八女茶の品質が良い理由とは

品質が良い理由のひとつは、絶好の自然条件にあります。八女市東部地域は、温暖な有明海の風と九州山地の北端の冷涼な気候がぶつかり合うため多雨で頻繁に霧が発生し、気温の日較差が大きい地域なのです。土壌は、安山岩、結晶片岩や河川の堆積土が入り混じっています。この条件は茶葉づくりにおいて最高といえる環境であり、現在は180名ほどの玉露づくり名人が伝統の匠の技を競っているのです。

海側からは有明海の風が吹き、山側からは冷涼な風が吹き、茶畑が集中しているエリアでちょうどぶつかり合い、雨や霧が多く発生します。

八女の玉露が薫り高く味わい深い理由~3つの伝統技法~

八女の玉露は、「八女伝統本玉露」として地理的条件と地域固有の生産が結びついたことで、国の地理的表示保護制度(JAPAN GEOGRAPHICAL INDICATION略称「GI」)に日本茶で最初に登録されました。その生産条件は、1.茶樹の枝を収穫後に1回だけ剪定し、秋まで自然に芽を伸ばす「自然仕立て」、2.茶樹を16日以上、稲わら等の天然資材で覆う「棚被覆(たなひふく)」、3.丁寧に新芽を摘む「手摘み」の3つの伝統技法です。全国茶品評会玉露の部に出品される玉露はこの3条件を備えたものとなります。

玉露で名高い八女茶の発祥はどこ?

八女茶の発祥は、中国の明から帰国した栄林周瑞禅師が松尾太郎五郎久家に、栽培・喫茶法を伝えた応永30(1423)年とされます。また「八女」の地名は、養老4(720)年に完成した日本最古の歴史書、日本書紀の巻七の第12代景行天皇の九州行幸に由来するといわれています。八女市矢部村には、養老3(719)年創建とされる八女津媛神社とその記念館があり、パワ-スポットとして人気上昇中です。

八女の玉露を体感できるおすすめスポット

八女市星野村には八女の「お茶」に関する資料などを展示している茶の文化館があり、最高峰八女伝統本玉露を「しずく茶」としていただくことができます。
道筋には、令和元年度に「全国茶品評会」の玉露の部において、1位・2位独占となった山口勇製茶の直売店があり、穏やかな語り口の主人とのお茶談義もまた一興です。山口家はこれまで約50年もの間、毎年、全国茶品評会玉露の部に挑戦し、初の全国制覇を成し遂げた由緒ある製茶農家です。最新の玉露づくりでは、後継者とともに県農林業総合試験場八女分場と協働して、IOT(遮光率、温度、湿度センサ-とカメラによる栽培技術の数値化)を活用し、茶園の被覆の開始時期や被覆の程度、摘採時期を研究しています。

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