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丹波ってどこですか?~京都と兵庫の自治体の思惑 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年3月15日

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丹波ってどこですか?~京都と兵庫の自治体の思惑

京都府と兵庫県にまたがる7市町はかつての丹波国。
この地方にある自治体の間で、全国区の知名度を持つ「丹波ブランド」をめぐる攻防がありました。

丹波ってどこでどんなところ?

旧丹波国は、京都府中部(京都市右京区京北、亀岡市、南丹市、京丹波町)と北部(福知山市、綾部市)、兵庫県北東部(丹波市、丹波篠山市)の広範囲におよんでいました。これらの市町のある場所は、現在も丹波地方と呼ばれています。

京料理に適した良質な食材の生産地

丹波地方は、昼夜の激しい気温差と粘土質の土壌が黒豆や小豆、栗などの栽培に適しており、昔から良質の農産物を栽培してきました。また、一大消費地である京都に近いため、京料理を支える重要な生産地でありました。

丹波ブランドの名産品

丹波発のブランドとして全国で知られるようになった特産品には、丹波茶、丹波栗、丹波黒大豆(黒豆)、丹波大納言(小豆)、陶器の丹波焼などがあります。丹波地方の農家や加工品メーカー、お菓子メーカーなどは現在、知名度のある「丹波ブランド」を活用し、特産品を売り出しています。

丹波を冠した市町村「京丹波町」

さらに自治体名に「丹波」を冠するまでして積極的に活用している市町もあります。そのうちのひとつ、京都府京丹波町は2005年、丹波町、瑞穂町(みずほちょう)、和知町(わちちょう)の3町が合併して発足しました。前年、兵庫県に丹波市が誕生したため、丹波町のままでは混同されやすいと危惧し、頭に「京」をつけて京丹波町となりました。

丹波のブランドはキープしつつ、京都ブランドも主張していくという戦略が見えます。発足以降、「京都丹波」を打ち出すことで兵庫県の丹波地方とは一線を画しています。

京丹波町の名産品

また、この町の重要な特産品のひとつである栗にしても、「丹波くり」と一部ひらがなで表記し、兵庫県産の「丹波栗」との差別化を図っています。もっとも、見た目は同じです。

京都初のワイナリーでつくられる「丹波ワイン」

京丹波町には、1979年創業のワイン製造所があります。その名も「丹波ワイン」です。丹波地方はブドウの産地ではないため、気候・風土に合ったブドウの栽培は試行錯誤の連続であったといいます。

また、そもそも丹波ブランドにブドウやワインはなかったため、全国でPRするのにはひと苦労でした。近年ようやく認知され、西日本最多の品種を栽培するワイナリーとなっています。

京都初のワイナリーでつくられる「丹波ワイン」
丹波ワインハウス

兵庫県にもある!丹波を冠した市町村「丹波篠山市」

近年も兵庫県でさらなる動きがあり、2019年に篠山市が丹波篠山市となりました。

丹波地方の現状

丹波地方の自治体は、このように丹波ブランドをめぐって攻防を続けていますが、たがいに対立しているわけではありません。一帯は人口減少や高齢化が進んでおり、2010年には7つの市町が連携して大丹波観光推進委協議会を発足させました。協議会は、丹波地方を「大丹波」と命名し、丹波ブランドの農産物や観光資源振興に共同で取り組んでいます。

丹波地方の現状

大丹波エリアでは、黒豆をはじめとする丹波のブランド作物のPRを協同で行っています。

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Part.1 地図で読み解く京都の大地

・京都府の4地形区と断層/京都盆地とその出入り口(逢坂と大山崎)
・琵琶湖疏水の秘密/洛中と洛外を隔てるおどい
・観光のメッカ東山の地形(地獄の入り口六道珍皇寺)
・失われた巨椋池/天橋立はなぜあのような地形になったのか
・舞鶴が重要港湾となった地形的な秘密
・霧のまち亀岡(亀岡盆地)

…などなど京都のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 京都を駆ける充実の交通網

・山城盆地を通る街道(東海道、中山道の終着地)
・若狭と京都を結ぶ「鯖街道」
・日本初の一般営業用電車が通った京都市電
・京都鉄道博物館
・梅小路
・京都の私鉄〇〇な阪急
・大赤字から復活した京都丹後鉄道

…などなど京都ならではの交通事情を網羅。

Part.3 京都の歴史を深読み!

・丹後に一大勢力が存在した証拠 三大古墳に埋葬された人々
・古代日本を支えた渡来人と京都の関係
・なぜ京都は都になったのか 恭仁京~平安京までの変
・南北朝動乱の始まり 笠置山の戦い
・信長、光秀、秀吉…みんな京都で死んだ
・幕末の騒乱の舞台となった京都
・近代化にいち早く着手!日本初の博覧会は京都の寺で開かれた

…などなど、激動の京都の歴史に興味を惹きつける。

Part.4 京都で育まれた産業や文化

・シンボル京都タワーと近代建築
・学問の都・京都の大学
・京料理とそれを支える伝統野菜
・「丹波」ブランドをめぐる攻防
・日本映画と京都
・「女酒」伏見の酒蔵
・王城の裏鬼門「男山」と岩清水八幡宮

…などなど京都の発展の歩みをたどる。

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