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「盆灯籠」が彩る夏のお盆の広島城下 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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「盆灯籠」が彩る夏のお盆の広島城下

夏が近づくと広島市内周辺のお墓に、色鮮やかな盆灯籠(ぼんとうろう)が飾られます。
実はこの風景、広島県西部の一部地域に見られる特有の習慣です。

お盆の由来と宗派による考え方の違い

お釈迦さまの弟子目連尊者(もくれんそんじゃ)が亡くなった母親のことを思い悩んでいたとき、お釈迦さまの言葉によって生前に母親が自分のことを思ってくれていたことに気付かされたという話が、お盆の由来といわれています。

死後に餓鬼道に落ちた母への供養ということからお盆のことを「施餓鬼(せがき)」と呼ぶ地域や、「お盆とは、冥界から先祖の霊が里帰りし、その間に施餓鬼として霊を供養するもの」とする仏教宗派もあり、そういった宗派では、お盆の始まりには迎え火を焚いて先祖の霊を迎え、お盆が終われば送り火を焚いて先祖の霊を冥界へ送る行事が存在します。

浄土真宗のお盆の考え方

しかし浄土真宗は、「あらゆる生きとし生けるものを阿弥陀さまが必ず救いとり、浄土で仏にならせる」という教義であり、死後に霊となって迷いの世界を苦しみながらさまようという他の宗派の考え方とは異なります。このため浄土真宗(特に浄土真宗寺院が多い広島県西部)では、お盆の迎え火や送り火を焚かず、お盆は「亡くなられた有縁の方々や阿弥陀さまへの感謝をするもの」とされています

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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