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長野県民の所得~軽井沢が断トツだが安定しているのは松本~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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長野県民の所得~軽井沢が断トツだが安定しているのは松本~

長野県民の平均所得ランキング1位は約690万5000円の軽井沢町。しかし、町民全体がリゾート地の恩恵を受けているとは言い難い模様です。一方、住民の所得が平均的に安定しているのが松本市。その理由は、松本市の産業構造から見えてくるかもしれません。

【長野県民の所得】NO.1はやはり軽井沢町

長野県の所得ランキングトップは軽井沢町です。長野県内唯一の地方交付税の不交付団体で、地方税のうち7割弱が固定資産税(2017年)となっています。産業別生産額構成比(出典:内閣府「軽井沢町の地域経済循環分析」)を見ても、不動産業が34.5%で最多。次いでサービス業が31.3%、建設業が15.3%と続きます。粗利では、不動産業の占有率は44.5%にも及んでいます。つまり、別荘地経営などをする不動産業に所得が集中しているということです。しかし、軽井沢町民のほとんどは宿泊業やサービス業に従事しています。こうした雇用者の平均所得は300万円弱。軽井沢町の平均所得が約690万5000円であることを考えれば、不動産経営者と雇用者との所得格差はとてつもなく大きいようです。現在、軽井沢町の商店街はシャッター街化が始まっているとされており、町民全体が別荘リゾートの恩恵を受けているとはいえません。今後は、この格差構造をいかに解消していくかが肝心となるでしょう。

出典:総務省「令和元年度市町村税課税状況等の調」

出典:長野県「平成30年度長野県市町村財政概要」

出典:長野県「平成30年度長野県市町村財政概要」

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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