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善光寺の本尊は時代に翻弄され各地を流転し、天下人の元に安置された? 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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善光寺の本尊は時代に翻弄され各地を流転し、天下人の元に安置された?

善光寺の本尊は日本最古の仏像で絶対秘仏とされていますが、戦国乱世に翻弄され、各地を流転しています。その軌跡を追っていきましょう。

善光寺とは?

長野市元善(もとよし)町にある善光寺は、いずれの宗派にも属さない単立の仏教寺院と位置づけられています。というのも、善光寺は日本で仏教の宗派が分かれる前に創建されているからです。

善光寺の本尊は日本最古の仏像とされている

本尊の「一光三尊阿弥陀如来像(いっこうさんぞんあみだにょらいぞう)(善光寺式阿弥陀三尊(さんぞん)像)」は、もともとは552(欽明13)年に日本に仏教が伝来した際に百済(くだら)の聖明王から贈られたものであり、日本最古の仏像とされています。ところが、伝来当初には仏教の受容を巡る対立があり、この仏像は廃仏派の物部氏(もののべうじ)によって打ち捨てられてしまいます。のちに信濃国司の従者として都に上がった本田善光(よしみつ)が見つけて信濃国に持ち帰ると、644(皇極3)年に「一光三尊阿弥陀如来像」を本尊とする伽藍(がらん)が造営されました。そして寺号(じごう)は、本田善光の名から取って善光寺とされたのです。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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