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長崎は恐竜化石の宝庫だった!国内初のティラノサウルスの化石も発掘! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年4月13日

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長崎は恐竜化石の宝庫だった!国内初のティラノサウルスの化石も発掘!

CGを駆使した恐竜映画で人気者になったティラノサウルス。
じつは、この恐竜の大型種の化石が国内で初めて見つかったのは、長崎半島西海岸でした!

長崎で日本最初の恐竜化石発見か?!

長崎における恐竜時代の地層の存在が初めて知られたのは、昭和37(1962)年。「三ツ瀬層」と名付けられた8100万年前の地層が、長崎半島西海岸で石炭を採掘する地層の下にあることがわかりました。

長崎市高島地区の三菱高島炭坑二子立坑(ふたごたてこう)付近から恐竜の上腕骨と見られるものが発見され、「日本最初の恐竜化石」と話題になりました

長崎で恐竜化石収集が本格的に開始

残念ながら、この化石は恐竜のものではないとのちに訂正されましたが、それで終わりではありませんでした。

2010年、長崎半島の西海岸でハドロサウルス類の恐竜の骨が化石で見つかったのです。ハドロサウルス類は幅広いくちばしを持つ植物食恐竜で、白亜紀に生息していました。

長崎県内で初めての恐竜化石発見に勢いづいた長崎市は、2012年から福井県立恐竜博物館と研究に関する協定を交わして、翌年から共同試掘調査に本格的に乗り出し、継続的な化石収集に取り組みます

長崎県における白亜紀層の分布

長崎県における白亜紀層の分布

長崎市の長崎半島付近に露出する白亜紀後期の三ツ瀬層のほかに、五島列島と西彼杵半島の間の海域、西海市大島町にも白亜紀と推定される地層が分布していることが調査で判明しました。

ついに長崎で恐竜化石が発見された!

2012年、2013年と恐竜化石を次々と発見。そしてついに2015年、三ツ瀬層からティラノサウルス科の大型種としては国内初となる化石を含む、3点の肉食恐竜の歯の化石が発見されました。

この大型種の化石は、北米とアジアにまたがって繁栄したティラノサウルス科の分布域とアジアでの年代を知るうえでの重要な資料として、大きな注目を集めました。

また、同じ場所からほかの獣脚類の歯の化石も発見されたことから、白亜紀後期の長崎市周辺にはさまざまな肉食恐竜たちが生息していたことを再確認する資料ともなったのです。

長崎で恐竜化石が次々と発見される

2017年3月末時点で、発掘調査成果は脊椎動物化石が559点、そのうち恐竜化石が71点におよんでいます。

長崎市で発掘された恐竜化石は、ティラノサウルスなどの獣脚類(肉食恐竜)、ハドロサウルスなどの鳥脚類(植物食恐竜)、鎧竜(植物食恐竜)といった白亜紀後期に繁栄する恐竜が見られ、日本の恐竜化石資料としてはやや新しい時代に位置付けられるものとされています。

長崎市恐竜博物館の開館

2021年10月には、野母(のも)町に「長崎市恐竜博物館」が開館。

目玉は全長約5.7m、高さ約2.6mのティラノサウルスのロボット。最新の学説や復元画などを元に、皮膚の質感や羽毛、うろこが再現されるうえ、頭や胴体、指、まぶたなどが動き、鳴き声も出します。

そのほかに、全長13mのティラノサウルスの全身骨格標本レプリカ、長崎半島で見つかった化石などを展示。さらに発掘調査の成果が上がれば、長崎の「恐竜の町」としてのイメージが世界中に浸透していくかもしれません。

外国人が発見!茂木植物化石層

長崎市茂木(もぎ)町の茂木植物化石層は、日本で初めて新生代植物化石が発見された地層で、長崎県の天然記念物。ブナ、イヌザクラ、ケヤキなど31科40属52種の植物化石が識別され、約1000万年前の地層だと推定されています。

明治12(1879)年、スウェーデンの探検家・ノルデンショルドが長崎に立ち寄った際、この化石を採集して本国に持ち帰りました。それを古生物学者のナトホルストが研究し発表。

その結果、日本における新生代植物化石の最初の記録となり、国際的にも知られるようになったのです。

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Part.1 地図で読み解く長崎の大地

・地殻変動と火山が生んだ唯一無二の景観! 海に囲まれ平地が少ない長崎の地形
・島の数971! 長崎は日本一の多島県
・火山活動が作ったダイナミックな地形! 島原半島ジオパークとは?
・長崎は江戸時代から埋立都市だった?
・「国境の島」対馬の特殊な生態系
・水中調査で解明! 横島沈没の謎
・国内初のティラノサウルス発掘! 長崎は白亜紀の化石の宝庫だった
・世界でも稀な西海市の七ツ釜鍾乳洞
・最先端をゆく五島の洋上風力発電

…など

Part.2 長崎に開かれた多彩な交通網

・初期の長崎本線は早岐経由だった
・新幹線開業に向け再開発中! 長崎駅の今昔
・新旧の車両が行き交う長崎電気軌道
・小島が国際空港に! 長崎空港は世界初の海上空港
・長崎が生んだ画期的な交通手段! 坂を上る日本初のエレベーターとは!?
・東洋一と称された西海橋の誕生
・進化を遂げた長崎街道の日見峠
・松浦鉄道には3つの日本一がある!?
・当時の面影が残る雲仙鉄道の廃線跡
・島原鉄道は奇跡のローカル線!?
・吉田初三郎が描いた 長崎の鳥瞰図

Part.3 長崎で動いた歴史の瞬間

・東アジアの一大交流拠点だった! 原の辻遺跡が語る古代の交易
・“神風”の謎が海底遺跡調査で判明!? 鷹島神崎遺跡から見る蒙古襲来
・ポルトガルが平戸で貿易を始めたワケ
・なぜ長崎は教会領になったのか
・町民が主役!? 特例だらけの貿易都市長崎の誕生
・ラクダを飼っていた!? オランダ人の出島生活の実態とは
・龍馬を襲った「いろは丸事件」の真実
・倒幕の裏には大村藩士の活躍があった
・人口約4000人の村が一変!? 寒村だった佐世保が大変貌したワケ

…など

Part.4 長崎で生まれた産業や文化

・印刷も写真も通信も長崎発祥!? 長崎は“日本初”を量産していた!
・世界遺産に登録された日本造船業の原点! 三菱長崎造船所のあゆみ
・細部まで技巧を凝らした圧巻の建築美! 数々の教会堂を手がけた鉄川与助とは
・テーマパークの枠に留まらない魅力に迫る! 進化するエコシティ ハウステンボス

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