フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  九州・沖縄 > 長崎県 >

長崎空港は世界初の海上空港!大村湾に浮かぶ小島が国際空港に変貌 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

この記事をシェアしよう!

長崎空港は世界初の海上空港!大村湾に浮かぶ小島が国際空港に変貌

長崎における空の玄関口が世界初の海上国際空港となったのには、いくつかの理由があります。
そして、普段はめったに使われることのない「第3の滑走路」とはどんなものなのでしょうか。

長崎空港のルーツとは

長崎空港がある大村市は、旧海軍の大村飛行場があった場所。昭和16(1941)年には東洋一と呼ばれた戦闘機の製作・修理工場、「第21海軍航空廠(しょう)」が設置されました。

戦後の昭和30(1955)年からは海上自衛隊の基地として使われ、民間航空も乗り入れる形で「大村空港」と呼ばれるようになります。当時の滑走路は1200mでしたが、昭和40年代に入ると航空機の大型化・ジェット化が進み、より長い滑走路の必要性が高まってゆきます。そこで、長崎県は新空港建設を検討します。

新長崎空港の建設地に選ばれた箕島

当初は、既存空港の拡張が検討されましたが、空港周辺の山岳が計器着陸に障害を与えるおそれから断念。その後、大型機が離発着できる新空港の土地を探す段階で候補として挙がったのが、空港前の大村湾に浮かぶ周囲7㎞ほどの箕島(みしま)でした。

ここに空港を建設すれば、計器飛行対応空港にできるうえ、島を切り崩した土石で埋め立てを行うことで用地造成の費用を抑えられます。しかも、市街地から離れた場所なので、騒音問題も起きにくいという利点がありました。

箕島には当時13世帯66人が暮らしていましたが、県知事らの3年にわたる説得により全員が立ち退きを了承し島外へ転居しました。

1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ > カルチャー >  九州・沖縄 > 長崎県 >

この記事に関連するタグ