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井原鉄道の開通と技術~岡山と広島を結ぶディーゼルカー~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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井原鉄道の開通と技術~岡山と広島を結ぶディーゼルカー~

岡山県総社市(そうじゃし)から広島県福山市神辺(ふくやましかんなべ)の41.7kmを、約1時間15分で走る井原(いばら)鉄道。20世紀最後に新しく開通した鉄道の道のりや建設技術を探ってみましょう。

井原鉄道開通までの道のり

1966(昭和41)年、日本国有鉄道は総社~井原~神辺を結ぶ新線(井原線)を計画し、工事に着手しました。ところがすでに5割ほど工事を終えていた1980(昭和55)年に国鉄再建法が施行され、建設が凍結してしまいます。
しかし岡山県南西部地域と広島県備後(びんご)地域の都市間輸送路線として、また沿線地域の振興に重要な役割が期待されるなどの観点から、民間および関係団体の協力によって、1986(昭和61)年に井原鉄道株式会社を設立。すでに完成していた国鉄井原線の高架線や路盤を引き継ぐ形で、1987(昭和62)年から工事を再開しました。こうして1999(平成11)年1月11日に井原線総社~清音(きよね)~神辺が開業します。
最初の営業列車の出発式は11時11分11秒であり、全てに1がそろった時間に行われました。井原線は約34年をかけて、ようやくこの場所に路線を復活。日本で20世紀最後に新規開通した鉄道となったのです。

岡山県の南西圏域を走り、広島県の神辺に至る。15駅中、岡山県には12駅、広島県には3駅が属しています。
国土地理院標準地図を元に作成。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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