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清水白桃の栽培のひみつ~岡山県の名産白桃なぜこんなにおいしいの?~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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清水白桃の栽培のひみつ~岡山県の名産白桃なぜこんなにおいしいの?~

上品な甘みと滑らかな果肉、とろけるような食感と美しい容姿。国内シェア9割以上を誇る桃の女王・清水白桃は、どのように栽培されているのでしょうか。

岡山の桃栽培の歴史

桃は日本人にとって、非常に親しみ深い果実の一つです。古くから日本国内に存在し栽培もされていましたが、主に祭祀や観賞用としてでした。食用の桃が栽培されるようになったのは、江戸時代半ばになってからです。岡山藩では児島郡福田新田村(こじまぐんふくだしんでんそん)(現在の倉敷市(くらしきし))で桃やアンズなどの果樹栽培が実施されたという記録があります。しかし日本在来種の桃は実が小さく、現在のアンズや梅くらいのサイズ。果肉も少なく、現在のように「甘くておいしい」といえるものではありませんでした。

岡山での桃栽培は果樹試験場「順致園」で本格化

日本国内で大々的に桃が栽培されるようになったのは、明治時代に入ってからのことです。1873(明治6)年、政府がヨーロッパから桃7品種・ネクタリン6品種を導入。さらに1875(明治8)年には、中国から天津水蜜(てんしんすいみつ)と上海水蜜が導入されました。これらは従来の桃と比べて大玉で味が良かったので、岡山県は岡山区門田屋敷(現在の岡山市)に設立した果樹試験場「順致園(じゅんちえん)」で苗木を育て、岡山県内各地に分配しました

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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