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札幌の地質は見どころ満載!~火山の痕跡や貴重な化石まで~

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

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札幌の地質は見どころ満載!~火山の痕跡や貴重な化石まで~

道都・札幌は、開発と発展の歴史ばかり語られがちですが、市街地近郊に連なる山々や豊平川の流域には地球の歴史が詰まったジオサイトが数多くあります。

【札幌の地質】札幌の地形をつくった巨大噴火

約5.5万年前から活動を始めていた支笏(しこつ)火山が約4万年前、巨大噴火を起こしました。噴出した火砕流(かさいりゅう)は、当時は大湿原だった現在の札幌市周辺や千歳市、さらには苫小牧市一帯に堆積して火砕流台地をつくりました。

この噴火後には、大規模陥没によって直径約13㎞という巨大なカルデラ(支笏カルデラ)が形成され、そこに雨水が貯まって生まれたのが支笏湖です。

【札幌の地質】札幌軟石は約4万年前の火砕流が残した貴重な鉱物資源

札幌軟石石切場跡(さっぽろなんせきいしきりばあと)(札幌市南区の藻南(もなみ)公園や石山緑地)は、この4万年前の火砕流が高速で流下して固結、厚く堆積した溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)の露頭です。

1871(明治4)年、開拓使のお雇い外国人が露頭を発見。翌年には、適度な硬度と加工のしやすさから「札幌軟石」として採掘を開始。札幌市資料館(旧札幌控訴院)や小樽運河の倉庫群のほか、北海道開拓時代の建造物に、小樽軟石とともに広く使われました。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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