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三角西港と万田坑の深い関係とは?日本の産業革命を支えた世界遺産 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月15日

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三角西港と万田坑の深い関係とは?日本の産業革命を支えた世界遺産

「ユネスコ世界文化遺産」に登録された万田坑と三角西港に、今なお残る石炭産業の栄華の面影。日本の産業の近代化と発展の足跡がしのばれます。

万田坑の操業から閉山まで

明治から昭和にかけた日本の産業革命時代を支えたのは石炭でした。荒尾市と、隣接する福岡県大牟田市にまたがる三井三池(みいけ)炭鉱は、日本屈指の炭鉱であり、その中心的存在が万田坑(まんだこう)でした。
1897(明治30)年から1902(同35)年にかけてつくられた万田坑の第一竪坑と、1898(明治31)年から1908(同41)年にかけてつくられた第二竪坑は日本最大の竪坑で、1913(大正2)年~1931(昭和6)年には930万8340t(年平均66万t)、1927( 昭和2)年~1945( 昭和20)年には1643万126t(年平均86万t)を出炭しました。しかし、エネルギーの主役は石炭から石油へと移行。1951(昭和26)年には採炭効率低下のために採炭が中止され、第一竪坑の諸施設が解体されます。その際、第二竪坑の施設は、揚水や坑内管理のために維持されますが、1997(平成9)年3月にはついに閉山

万田坑は重要文化財、国史跡、世界文化遺産に指定

その後、万田坑跡は、1998(平成10)年に国の重要文化財に、2000(平成12)年には第一竪坑跡、汽罐場(きかんば)跡、坑内トロッコ軌条、職場、プラットホームなどが国史跡に指定され、その保存修理の完了を終えた2010(平成22)年から一般公開されました。さらに2015(平成27)年には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。

三池炭鉱 万田坑

住所
熊本県荒尾市原万田200-2
交通
JR九州新幹線新玉名駅からタクシーで30分
料金
入場料=大人410円、高校生310円、小・中学生210円/(20名以上の団体は大人320円、高校生240円、小・中学生160円、4月29日、5月5日、11月3日は無料)
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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