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熊本県の農産物生産力とは?デコポン・い草だけではない! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年8月3日

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熊本県の農産物生産力とは?デコポン・い草だけではない!

デコポン、い草の生産量は日本一! その熊本県の新規就農者数は全国1位を誇っています。人気の秘密とその強みはいったいどこにあるのでしょうか?

熊本県の農産物生産力は農業関係者の努力の賜物

熊本県では、温暖な海岸地帯から阿蘇の高冷地帯まで広がる豊かな自然条件を活かした多彩な農業を展開し、収益性の高い作物が生産されています。2020(令和2)年3月時点における最新データによると、熊本県の農業産出額は3406億円で全国第6位。そのうち、野菜が1227億円、畜産が1147億円、米が391億円、果実が327億円となっています。また、同年の新規就農者数は431人(うち新規就農251人、新規雇用180人)となっており、全国1位を誇ります。それを支えているのは、いうまでもなく農業関係者の努力です。

その中でも注目したいのが、いずれも全国1位を誇っている、デコポン、い草、宿根(しゅっこん)カスミソウ、トマト、すいかです。

参考資料:農林水産省ホームページ 「熊本県の農林水産業の概要」

【全国1位の熊本県農産物】デコポン

デコポンとは、柑橘類のしらぬい類のうち、糖度13%以上の「全国統一糖酸品質基準」などの条件を満たしたもののことで、熊本県果実農業協同組合連合会(熊本果実連)が所有する登録商標です。もともとは1972(昭和47)年、長崎県南みなみ高来郡口之津町(たかぎぐんくちのつちょう)(現・南島原市)の農研機構(旧・果樹試験場)が「清見」と「ポンカン」を交配させて生まれたものですが、2017(平成29)年度には、全国で4万3627tが生産されたうち、1万2182tを熊本県が占めています。

【全国1位の熊本県農産物】い草

日本のい草の歴史は1300年といわれていますが、熊本では1505(永正2)年に、相良(さがら)氏の家臣だった岩崎主馬忠久(いわさきしゅめただひさ)が大牟田領内の古閑、淵前にい草を栽培するよう奨励したのがはじまりだとされています。ですが、1997(平成9)年、中国産のい草が大量輸入され、い草の価格が大暴落、日本全国のい草農家は大きく減少してしまいました。そんな中、熊本では関係者が団結して、い草の品種改良や土壌改良を進め、オリジナル品種の「涼風(すずかぜ)」「ひのみどり」などを生み出し、い草の生産を続けていったのでした。2019年度のい草の全国の収穫量は7130t、そのうち熊本県は7070tと、99%以上を占め、日本産として人気となっています。

【全国1位の熊本県農産物】宿根カスミソウ

熊本県の宿根カスミソウの2018(平成30)年の出荷量は、全国4960万本中1730万本を占め、日本一です。もともと熊本県内における宿根カスミソウの栽培は、宇城(うき)地域の三角地区と城南地区で行われていましたが、2003(平成15)年に農協の組織が合併したのを契機に「JA熊本うき花倶楽部」が結成され、新品種の導入、産地の特徴づくり、技術指導体制づくりなどが進められました。その結果、宇城地域では宿根カスミソウの長期出荷が実現し、出荷量も急増、2011(平成23)年度には農協単位の出荷量では県下1位を誇る産地に成長しました。

【全国1位の熊本県農産物】トマト

2018(平成30)年度の熊本県のトマト収穫量は、全国72万4200t中13万7200tを占めています。カギを握るのは、山あり海ありの多彩な地形です。温暖な海沿いでは秋~春にかけて、涼しい高原では夏~秋にかけて栽培が可能なので、1年を通し安定的に出荷できるのが最大の強みになっています。

【全国1位の熊本県農産物】すいか

熊本ではすいかが室町時代頃から栽培されていたといいます。熊本県内には優良な産地が多く点在していますが、中でも熊本市北区植木町とその近隣の地域は、全国でも有数のすいかの産地として知られています。そのほとんどがビニールハウスで栽培されており、ほぼ1年を通して生産されています。

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Part.1 地図で読み解く熊本の大地

・激しい地殻運動が生んだ熊本県の変化に富んだ地形
・御船町でさまざまな恐竜の化石が発見されるのはなぜか?
・阿蘇で今も語り継がれる「健磐龍命蹴裂伝説」の謎
・南北に分断された九州がひとつになった理由とは?
・4つの川は熊本にとって恵みの存在なのか?
・ちょっと不思議な天草諸島の地形はどうやってできたのか?
・熊本は「火の国」ではなく、実は「水の国」だった!?

…などなど熊本のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 熊本を駆け抜ける鉄道網

・熊本の物流を支える鉄道はどうやってつくられたのか?
・熊本電鉄の路線で、“懐かしの車両”に出合えるのはいったいなぜなのか?
・2020年7月豪雨で存亡の危機に! 果たして肥薩線は復活できるのか?
・全線不通から全線開通は可能か? くま川鉄道と南阿蘇鉄道の挑戦は続く
・熊本を走る観光列車のいろいろ。その歴史と魅力を知っておこう!
・九州新幹線の開通で人の流れは変わったのか?

…などなど熊本ならではの鉄道事情を網羅。

Part.3 熊本で動いた歴史の瞬間

・旧石器時代の沈目遺跡の打製石器は誰がつくったのか?
・弥生時代の熊本は鉄器製造の一大産地だった!?
・菊池を450年にわたって支配した大豪族・菊池氏の正体は?
・肥後を支配した守護代「大友氏」の壮絶な家督争いとは?
・加藤清正が「セイショコさん」と呼ばれ、今でも熊本県民に慕われるワケは?
・西南戦争における最大の激戦「田原坂の戦い」とは?
・軍都へと変貌していった熊本県と熊本城の運命は?

…などなど、激動の熊本の歴史に興味を惹きつける。

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