フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  九州・沖縄 > 大分県 >

油屋熊八の功績と別府温泉の歴史~亀の井旅館創業者が別府温泉を一大観光地にした! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

この記事をシェアしよう!

油屋熊八の功績と別府温泉の歴史~亀の井旅館創業者が別府温泉を一大観光地にした!

かつては地味な湯治場だった別府温泉を日本一の温泉観光地にしたのは、あるひとりの男の先見的なアイデアと類まれなバイタリティーでした。

別府温泉は江戸時代はあまり有名でなかった

『豊後国(ぶんごのくに)・伊予国風土記(いよのくにふどき)』や『万葉集』にもその名が登場するほどの長い歴史をもち、古くから湯治場として知られた別府温泉。数多くの源泉と日本一の湯量を誇り、我が国の温泉の代名詞にして、その名を知らぬ者はいないほど著名な温泉郷ですが、江戸時代の温泉番付(諸国温泉効能鑑)では、西の「前頭」程度の評価しかありませんでした(当時、浜脇(はまわき)温泉と別府温泉は別扱い)。

別府温泉は明治維新をきっかけに近代的温泉観光地へ変貌

近世における別府温泉はあくまでも湯治場でした。別府の大部分は幕府領だったため、領民以外の湯治客は厳しく制限されていました。さらに湯宿の多くが自然湧出する温泉付近にあり、新たに温泉を掘削する必要もなく、温泉観光地に発展しませんでした。しかし、明治維新を迎え、幕府領であったときのさまざまな制限が撤廃されると、別府温泉は近代的温泉観光地の性格を強めていきました。

1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!