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須佐ホルンフェルスはマグマとストライプの地層が生んだ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

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須佐ホルンフェルスはマグマとストライプの地層が生んだ

美しい縞模様を描いた高さ約12mの海食崖(かいしょくがい)と、山肌に露出したホルンフェルスが印象的な須佐湾(すさわん)周辺の海岸。この特異な景観は地層とマグマによってできています。

「須佐ホルンフェルス」って何?

ひと際目を引く断崖の縞模様。山口県北東部、島根県との県境に位置する萩市(はぎし)の海岸沿いに「須佐ホルンフェルス」があります。ホルンフェルスとは、石灰岩(せっかいがん)以外の岩石が接触変成作用を受けて変化してできたものです。須佐ホルンフェルスは約1500万年前に起こった日本海でのマグマの活動が関係しています。

「須佐ホルンフェルス」形成の流れ

黒と薄いグレーのストライプの地層は、交互に積もった砂岩(さがん)(薄いグレー)と泥岩(でいがん)(黒)によるもの。新第三紀中新世の浅海成(せんかいせい)の地層で須佐層群(すさそうぐん)と呼ばれ、主に礫岩(れきがん)・砂岩・泥岩から構成されます。これは、洪水などによって陸から河川を伝い大量に流れてきた土砂のうち、重い礫や砂は河口付近に堆積。軽い泥は陸から離れた海底に運ばれました。陸近くに堆積した礫や砂は、数百年に一度の地震などの際に海底の斜面を流れ下り、泥が堆積した海底を覆います。これを繰り返すことで交互の層ができたと考えられています。この須佐層群は高山(こうやま)の周囲に分布しています。断崖に現れた地層の縞模様が畳を何枚も重ねているように見えるため、須佐のこの断崖は「畳岩(たたみいわ)」と呼ばれています。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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