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日本の『伝説』あれこれを読み解く~あなたはどれだけ知っている?!史実とともに語り継がれる言い伝え~ 123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

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日本の『伝説』あれこれを読み解く~あなたはどれだけ知っている?!史実とともに語り継がれる言い伝え~

日本各地に伝わる伝説の数々。その中には、史実から伝説となったものもたくさんあります。
まずは有名なあの話から、始めていきましょう。

伝説あれこれ①:かぐや姫伝説(静岡県)

静岡にはゆかりの史跡とともに、独特の『竹取物語』が伝わっています。
富士山と人々との関係がうかがえる物語を紐解いてみましょう。

『竹取物語』といえば、多くの人が子どもの頃から「かぐや姫」として親しんでいる物語。竹から生まれた姫が、やがて月へ帰っていくストーリーは、昔話の中でもとりわけポピュラーです。富士山が登場することから、静岡にはその伝説を連想させる史跡が少なくありません。そして興味深いことに、静岡には、一般的に知られているものとは異なるエンディングが伝わっています。

かぐや姫は富士山の神?!

静岡県東部、富士山南麓に伝わる竹取物語は、かぐや姫が月ではなく、富士山に帰っていくのです。明治初年まで富士市内に存在した富士山東泉院に伝来した『富士山大縁起(ふじさんだいえんぎ)』には、次のような話があります。

かぐや姫は一人富士山に登り、山頂に着くと岩窟に入ります。それを聞き、かぐや姫を一目見ようと帝は都から駿河国へやってきて、竹取翁の案内で富士山に登り、かぐや姫との対面を果たします。二人はともに暮らすことを望み一緒に岩窟に入り、かぐや姫は富士山の神となるストーリーです。

こうした結末からは、かぐや姫が富士山そのものであり、聖なる山、ご神体と崇めていた人々の信仰心がうかがえます。その信仰は今も根強く残り、富士山周辺にはゆかりのある神社やスポットが点在しています。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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