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縄文時代の道具、縄文土器・石器・骨角器。縄文人が作り出した道具がすごい! 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月12日

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縄文時代の道具、縄文土器・石器・骨角器。縄文人が作り出した道具がすごい!

縄文時代の道具といえば縄文土器が真っ先に思い浮かびますが、この時代の石器、骨角器も忘れてはいけません。縄文人は石材加工技術を進歩させ、ナイフや磨り石を開発することにより、石器や骨角器も飛躍的に発達していきました。

縄文時代の道具:縄文土器

縄文土器は縄文時代を象徴する道具です。素焼きの土器で縄目の文様があり縄文土器と呼ばれる一方、時代や地域によっては無文や縄目以外の文様が施された例も多く見られます。縄文土器は歴史的に大きな役割を果たしました。煮炊きができるようになったため、食べることのできる動植物の量と種類が格段に増え、定住生活を可能としたのです。

縄文土器は中期にかけて派手に多様化した

土器は地域性や時代ごとに特色があるため、縄文時代の時代区分の基準ともなりました。その文様は縄文人の精神世界を表わし、彼らの思想を知る貴重な資料です。土器の形も定住生活の浸透とともに時代や地域ごとに特色を出しながら多様化していきました。
古い時代は底の尖った尖せん底てい土器が中心で、地面に挿して使っていましたが、次第に貯蔵に適した平底が主流となりました。また、煮炊き用の深鉢形土器を基本とし、前期に浅鉢形が加わると、中期に地域差が大きく広がりました。やがて後期の東日本では注口土器が普及し、さらに祭祀に使われた装飾性の高い精製土器と、ほぼ煮炊き用の縄目模様入りの簡素な深鉢形の粗製土器に分かれていきました。
一方西日本では、後期以降、シンプルな形をした深鉢形が中心となりました。

地域色豊かな縄文中期の土器

日本人の生活に革命をもたらした縄文土器は、定住生活へと移行するなかで早期頃から地域性が芽生え、中期になると大きな差がみられるようになります。縄文土器にはさまざまな種類があるのです。

【北筒式】(ほくとうしき)
【円筒上層式】(えんとうじょうそうしき):円筒状のシンプルな形状で、東北地方北部から北海道南西部にかけて分布する。
【大木式】(だいぎしき):仙台湾を中心として分布し、ややずんぐりした形をしている。
【馬高式】(うまたかしき)火焔型土器に代表される装飾性豊かな土器。
【阿玉台・加曽利E式】(あたまだい・かそりいーしき)関東地方東部地域を中心に分布する。胎土中に混入した金雲母片のために土器の表面が輝くという特徴を持つ。
【上山田・串田新式】(かみやまだ・くしだしんしき)
【勝坂式・曽利式】(かつさかしき・そりしき)関東地方西部から山梨県、長野県に広く分布する土器の型式で、大ぶりの把手や粘土紐を貼り付けて造形された立体的な装飾を特徴とする。
【船元・里木・北白川C式】縄文時代中期の西日本に広まった型式。凸帯上に爪形を付けたモノ、ハイガイの貝殻圧痕文・凸帯文・半截竹管による沈線文などで多彩に飾られている。
【並木・阿高式】
【室川下層式】

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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