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阪神電鉄と阪急電鉄 大阪の大手私鉄を分析してみた

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2021年11月26日

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阪神電鉄と阪急電鉄 大阪の大手私鉄を分析してみた

短い路線をジェットカーで走る阪神電鉄、京阪神に路線網を広げる阪急電鉄。
2006年に経営統合された2つの大手私鉄を徹底分析してみました。

阪神電鉄は路線も駅間距離も短い

阪神電気鉄道が生まれたのは1899年、設立時は「摂津電気鉄道(せっつでんきてつどう)」と称していました。関西の大手私鉄の中ではもっとも路線が短く、阪神本線の大阪梅田~元町駅間は約32.1㎞。33ある本線の駅間距離も平均約1㎞という短さです。

阪神電鉄のウィークポイントをカバーする車両「ジェットカー」

それゆえ、阪神の普通車両には高加速・高減速に重点を置いた設計がなされており、発進から10秒後には時速45㎞に達することが可能だといいます。この性能は日本でもトップクラスを誇り、車両には「ジェットカー」の愛称が付けられています。

阪神電鉄の迅速に乗客を目的地に届けるための取り組み

ただ、駅間距離の短さと駅数の多さのため、速達性では不利。それを解消すべく直通特急、阪神特急、区間急行など8種類の多彩な列車種別を設けています。それぞれに停車する駅を細かく変えることで、乗客がいち早く到着できるよう考えられた仕組みです。

阪神電鉄は他の私鉄との乗り入れができて便利

また阪神は自社路線こそ短いですが、山陽電気鉄道や神戸高速鉄道、近畿日本鉄道などとの直通運転を実施しており、西は姫路から東は奈良まで乗り換えなしの移動も可能。ダイヤには登場しませんが、イベント列車として走らせることもあります。

阪急電鉄の歴史と設立

阪急電鉄の歴史は、前身である箕面有馬電気軌道(みのおありまでんききどう)の設立にはじまります。

当時の沿線は農村地帯で人口も少なかったため、運営を危ぶむ声が多くありました。ですが、池田で月々のローン方式による住宅販売をしたり、宝塚に温泉や劇場をつくったりして利用客を呼び込むことに成功。現代の私鉄経営の基礎とされる手法を先駆けて行ったのが、阪急の創始者である小林一三(こばやしいちぞう)だったのです。

阪急電鉄の路線網は京阪神全域に拡大

その後は本格的な都市間輸送に乗り出し、現在では大阪梅田駅を拠点に神戸三宮を結ぶ神戸線、京都河原町を結ぶ京都線など、京阪神間に路線網を広げています。

阪急は、ほぼすべての車両にマルーンカラーと呼ばれるこげ茶色の塗装が施されています。これは開業当時から同じ色で、阪急のイメージカラーとして定着しています。

阪急電鉄が取り入れた関西初の先進的なサービス

阪急は先進的なサービスを積極的に取り入れているのも特徴で、磁気式自動改札機や1995年には混雑緩和の対策として、関西で初めて座席が収納できるタイプの車両を登場させました。

また、市営地下鉄(現・OsakaMetro)との乗り入れを最初に果たした私鉄も阪急でした。

世界で初めて自動改札機が導入された北千里(きたせんり)駅

世界で初めて自動改札機を導入したのは阪急千里線の北千里駅です。昭和40年代までの改札は駅員の手作業だったので、通勤時は現在以上に混雑。それを解消するべく、立石電機(現・オムロン)は定期用の自動改札機を開発し、1967年より北千里駅で導入されました。

1971年には通常切符と併用できる型が開発されます。この成功でほかの鉄道会社でも順次採用されていき、関東・関西のほぼ全鉄道会社で導入されたのは1990年のことでした。

阪急と阪神の路線図

阪急と阪神の路線図

阪神間では山手と海側に分かれる阪急と阪神は、「セレブな阪急」「庶民的な阪神」というイメージが強くあります。そのため、両社が合併したのちも客層に大きな変化は見られません。ただ、阪急の駅にタイガース、阪神の駅に宝塚歌劇団の広告が掲示されるなどの変化が見られます。

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