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曹操の勢力拡大~青平兵の接収~徐州制圧~漢中制圧

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月14日

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曹操の勢力拡大~青平兵の接収~徐州制圧~漢中制圧

184年に勃発した黄巾(こうきん)の乱鎮圧後、漢王朝の都洛陽(らくよう)と幼い帝を董卓(とうたく)が掌握。暴政を展開します。これに対し、董卓の暴政に歯止めをかけるべく反董卓連合軍が結成されるも、群雄の覇権を巡る争いが始まる契機となってしまいます。

董卓は遷都先の長安(ちょうあん)にて呂布(りょふ)に殺害されましたが、呂布が長安を追われて流浪の果てに徐州へと至ります。冀州(きしゅう)を手中にして河北に割拠する袁紹(えんしょう)、兗州(えんしゅう)などを領して帝を庇護下に置いた曹操(そうそう)、江東を制した孫策(そんさく)などが一歩抜き出た存在となっていきます。のちに三国の一角を占める劉備(りゅうび)は、この頃はまだ拠点を持たず、流浪の日々を送っていました。

200年の官渡(かんと)の戦いを制した曹操(そうそう)は、その後袁紹(えんしょう)の息子たちを滅ぼし、207年までに河北を掌握し、群雄のなかで随一の実力を手にする。曹操は次の目標を荊州(けいしゅう)、そして孫家(そんけ)の支配する呉(ご)と定めて南下を開始した。

曹操が青州兵を接収、屯田制を導入で勢力を拡大

青州兵を接収し、屯田制を導入した曹操が勢力を拡大。

曹操は黄巾残党を組み入れ大軍団へ

袁紹(えんしょう)・袁術(えんじゅつ)の争いが続くなかで台頭したのが袁紹派に属していた曹操(そうそう)です。192年に兗州牧(えんしゅうぼく)になると、呂布、張繡など袁術陣営の武将を倒し、河南(かなん)(黄河(こうが)以南)の最大勢力へと駆け上がっていきます。

曹操が勢力拡大できた理由は、主に①青州兵(せいしゅうへい)②名士③屯田制(とんでんせい)④天子奉戴(てんしほうたい)の4つにあります。

なかでも曹操の飛躍のきっかけとなったのが青州兵です。董卓が殺害されたのと同じ192年、兗州牧の劉岱(りゅうたい)が青州から侵入してきた100万もの黄巾残党に敗れて戦死すると、曹操がその後釜に迎えられます。

曹操は、陣頭で将兵を鼓舞しながら伏兵で叩くなどして死闘を展開。ついにこれを降すと、その精鋭を青州兵として自らの軍団に取り込んだのです。その数30万ともいわれ、曹操軍はこれを軍事基盤とすることができました。

曹操は献帝を迎え大義名分も獲得した

続いて曹操は知識人である名士を積極的に取り立てます。曹操の幕下で活躍した名士には、荀彧(じゅんいく)荀攸(じゅんゆう)郭嘉(かくか)司馬懿(しばい)などがいます。彼らは情報網と知識で曹操陣営に欠かせない人的基盤となりました。

さらに曹操は、戦乱で荒廃し、放棄された土地を流民に与える屯田制を取り入れて経済基盤も確保し、196年には長安の混乱を逃れてきた後漢の献帝を許に迎え、戦う大義名分を得ます。

こうして勢力基盤を整えた曹操は199年までに兗州、徐州(じょしゅう)を制圧し、袁紹に匹敵する大勢力となりました。

【曹操勢力拡大時注目の武将】荀彧とはどんな武将?

豫州潁川郡潁陰県(えいせんぐんえいいんけん)の人。「王佐(おうさ)の才(さい)」と評価され、当初袁紹の配下となっていましたが、袁紹の優柔不断を嫌って曹操の配下となりました。多くの名士を推挙する一方、的確な助言を行なって曹操の躍進を支えましたが、曹操が君主権を強化するなかで次第に対立を深めていきます。

【曹操が勢力拡大】三国志演義では?

勅命を受けて曹操が青州の黄巾賊を討伐すると、その名を慕って多くの武将が仕官にやってきました。この時に前述の名士たちのほか、于禁(うきん)と典韋(てんい)が曹操に仕えています。とくに典韋の剛勇ぶりを見た曹操は、「古の悪来(あくらい)の再来じゃ」と言って喜んでいます。

着実に力を蓄える曹操

曹操は袁紹・袁術の対立が続くなかで、青州から流入した黄巾賊の残党を制圧して自軍に取り込むと、屯田制を布いて経済基盤を確立。さらに帝を本拠・許昌へ迎え入れて大義名分を得ることに成功しました。

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