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宮城の復興への道のり~東日本大震災から10年以上経過した被災地の今~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年1月14日

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宮城の復興への道のり~東日本大震災から10年以上経過した被災地の今~

2011年3月11日に発生した東日本大震災による甚大な被害を受けながらも、復旧、再生の時期を経て次なる発展に向かう被災地の今に迫ります。

※データは2019年11月現在のものです。

復興を目指す宮城

東日本大震災により、宮城県内では10,566人の死者、1,219人の行方不明者を出し、被害額は9兆円を超えました。

震災の発生後、宮城県では10年間で復興を達成するという目標を定め、復興の道筋を示した「宮城県震災復興計画」を策定。復旧期(2011~2013年度)、再生期(2014~2017年度)を経て、現在は発展期(2018~2020年度)に当たっています。

【宮城の復興①】鉄道・道路・港湾などが復活

宮城県内の在来線はBRTでの運行も含め、全線運行が再開。三陸沿岸道路(復興道路)の県内区間の開通率は約91%となりました。

また、2019(平成31)年4月には気仙沼大島大橋も開通し、大島と本土が陸路で結ばれました。

被災商工業者の本復旧状況は約97%、水揚金額の回復状況は約96%となり、塩釜港のコンテナ貨物取扱量は2015(平成27)年から震災前を上回っています。

宮城の在来線

宮城の在来線

東日本大震災により、県内の在来線5路線が運休となりました。気仙沼線・大船渡線は、2012(平成24)年8月からBRTで暫定運行を開始。石巻線は2015(平成27)年3月に、仙石線は同年5月に全線運行再開。2016(平成28)年12月には、福島県内の3駅で移設工事が 進められていた常磐線が浜吉田駅~相馬駅(福島県)間で 運行を再開し、5路線全てが復旧しました。

三陸沿岸道路(復興道路)開通状況

三陸沿岸道路(復興道路)開通状況
国土交通省東北地方整備局 道路部の資料を元に作成

2019年11月現在。県内では、気仙沼道路(気仙沼~唐桑南)を除く路線が開通済です。

【宮城の復興②】観光面での復興も順調

観光関連では、仙台空港乗降客数の回復状況が国際線約114%、国内線約128%、全県観光客入込数の回復状況は約105%となり、2018(平成30)年の外国人観光客宿泊者数は2010(平成22)年の2倍以上に増加しました。

【東日本大震災からの復興③】新たな町づくり

まちの機能が失われた自治体も多かったのですが、地域の特色を生かした新たなまちづくりも進んでいます。

甚大な被害を被った女川町にもにぎわいが戻る

町内の7割が津波の被害を受け、多くの人命が失われた女川町では、温泉併設の新駅舎となった女川駅前に市場やテナント型商店街、交流館やフューチャーセンター、水産業体験館などが並び、にぎわいの拠点づくりが進められています。

人的被害が最多だった石巻市では大規模イベントが好調

死者・行方不明者4000人という、全国市町村で最多の人的被害を受けた石巻市では、震災直後からまちづくりなどを進める会社や団体が立ち上がり、多様な取り組みが行われています。2017(平成29)年からはアートイベント「リボーンアート・フェスティバル」も開催され、2019(平成31)年には40万人が来場しました。

壊滅的な被害を受けたイチゴ栽培で盛り返す山元町

農地の8割近くが被災し、主要特産物であるイチゴ栽培施設の9割以上が壊滅状態となった山元町では、ITを活用したイチゴの栽培が進められ、高級ブランド「ミガキイチゴ」が誕生し、海外などでも販売されています。

サメのまち・気仙沼

気仙沼市はサメの水揚げ量日本一を誇り、フカヒレは市の特産品です。サメ肉の練り製品やサメ革(シャークスキン)製品なども製造され、サメを丸ごと活用するのが気仙沼の特徴です。

こうしたサメ文化で市を盛り上げようと、原動付自転車などのご当地ナンバーにはサメを採用。市内の飲食店では「フカヒレ丼」を提供するほか、日本で唯一のサメの博物館「シャークミュージアム」やサメグッズの専門店もあります。

気仙沼シャークミュージアム

住所
宮城県気仙沼市魚市場前7-13
交通
JR大船渡線気仙沼駅からタクシーで10分
料金
入館料=大人500円、小学生200円、未就学児無料/(障がい者手帳持参で本人と同伴者1割引)

さまざまな取り組みが宮城の復興を促進中

このほか、再建された庁舎や災害公営住宅、学校などでは交流やにぎわいを生み出す仕組みが取り入れられ、新しいまちづくり推進の一翼を担っています。

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日本の各県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。宮城県の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報を満載!

●地図で読み解く宮城の大地

・複雑な地形が美しい三陸と松島はどうやってできた?
・奈良の大仏のメッキには涌谷産の金が使われていた!
・県西部に連なる火山群と数々の温泉地の関係とは、荒れ狂う北上川が舟運路に!
・伊達政宗が始めた一大治水事業、暗渠化した四ツ谷用水をたどると見えてくる伊達政宗の町づくり
・「杜の都」の由来となった森はいったいどこにある?
・東京駅丸の内駅舎に使われた雄勝石をめぐる波乱のドラマ

などなど宮城のダイナミックな自然のポイントを解説。

●宮城に開かれた道の歴史

・東北中の人々が旅した奥州街道!その繁栄を支えた宿場の光と影
・険しい奥羽山脈を越えて宮城と山形を結んだ道の歴史
・海運時代の幕開けとともに活発化した阿武隈川の舟運とは?
・野蒜港計画とともに消えた幻の巨大運河ネットワーク構想
・東北新幹線が仙台駅前後で不自然に蛇行する理由とは?
・東京メトロより古い 日本初の地下路線があった仙石線

などなど、意外と知られていない宮城の交通トリビアを厳選してご紹介。

●宮城で動いた歴史の瞬間

・宮城の豊かさを伝える旧石器や縄文の遺跡が各地に!
・東北最大の雷神山古墳が示す仙台・名取の有力豪族
・東北支配の拠点となった陸奥国郡山官衙と多賀城
・藤原家三代秀衡が陸奥守に就任・宮城の地も藤原家の統治下に
・室町時代に権勢を誇った大崎氏・名生館の屋敷で伊達氏らが拝謁
・敵を寄せ付けぬ天然の要害 正宗の拠点・仙台城が完成
・伊達62万石を揺るがせた伊達騒動の顛末を追う
・元禄バブル崩壊で財政危機!5代吉村が改革に乗り出した
・飛行隊基地に陸軍駐屯所など軍都としても栄えた宮城県

などなど、興味深いネタに尽きない宮城の歴史。知れば知るほど宮城の歴史も面白い。

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