フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  関東 > 茨城県 >

五浦海岸には今も油田が存在する?!見つかった巨大サメ化石と巨大ガス田跡を紐解く 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月14日

この記事をシェアしよう!

五浦海岸には今も油田が存在する?!見つかった巨大サメ化石と巨大ガス田跡を紐解く

奇岩が立ち並び、岡倉天心が愛した風光明媚な五浦海岸は、巨大なサメ化石が産出したほか、太古には巨大な油ガス田があったジオサイトでした。

五浦海岸の地形と地層

北茨城市大津町の五浦(いづら)海岸は、海食でできた奇岩・奇礁が広がる景勝地です。名前の由来でもある5つの浦(南から小五浦(こいづら)・大五浦(おおいづら)・椿磯(つばきいそ)・中磯(なかいそ)・端磯(はしいそ))からなり、近代美術界に大きな功績を残した岡倉天心(おかくらてんしん)の旧宅や庭園が残されていることから、国の登録記念物にも指定されています。

周辺の地層は、中新世の多賀層群高久層(たがそうぐんたかくそう)(約1670万年前)が、湯長谷(ゆながや)層群亀ノ尾層(かめのおそう)(約1770万年前)と多賀層群大津層(約1020万年前)とに不整合(ふせいごう)で挟まれ、1㎞以内の狭い範囲で不規則に分布しています。六角堂(ろっかくどう)付近の奇岩・岩礁は高久層で、炭酸カルシウム(方解石(ほうかいせき))がセメント状に凝結した固い塊状や層状の炭酸塩コンクリーションを含む堆積岩でできています。2020(令和2)年、北海道大学と茨城大学の研究チームが驚くべき成果を発表。五浦海岸にはかつて巨大な油ガス田があったというのです。

1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ > カルチャー >  関東 > 茨城県 >

この記事に関連するタグ