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一の谷中世墳墓群は全国的にも珍しい貴重な遺跡 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

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一の谷中世墳墓群は全国的にも珍しい貴重な遺跡

宅地開発の事前調査で存在が明らかになった、一の谷中世墳墓群。
研究者の間で国の史跡指定の価値があると評価された、貴重な存在の全容に迫りましょう。

一の谷中世墳墓群とは

一の谷中世墳墓群は、磐田市見付(みつけ)の北西にあった日本最大級の集合墓地です。

今から800~400年(平安時代末から江戸時代の初頭)ほど前に造られたもので、小さな丘陵の上や東側の斜面を利用して、塚墓162基、土坑墓277基、集石墓429基、「コ」の字形区画墓20基と、4種類の墓が888基あり、火葬遺構も46か所見つかっています。

同じ場所にさまざまな種類の墓が数多く造られているのは大変珍しいことだといいます。

一の谷中世墳墓群で確認されている墓と火葬遺構

塚墓
土を山のように盛り上げて造った墓。周囲を溝で区画して内側に穴を掘り、その中に遺体を埋葬します。

土坑墓
穴を掘り、その中に遺体を埋葬した墓。遺体を木棺に入れて埋葬したとみられる事例もあります。

集石墓
石を積み上げたり並べたりして造った墓。中央に火葬骨が納められています。

コの字形区画墓
斜面部を削り上げて、溝を「コ」の字形にめぐらして区画した墓。遺体は穴を掘って埋葬している例が多いです。塚墓と集石墓の中間のような墓。

火葬遺構
遺体を火葬した跡。浅めの穴を掘って、その中で行います。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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