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神戸市電の跡はどうなった?~消えた神戸のチンチン電車~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年1月26日

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神戸市電の跡はどうなった?~消えた神戸のチンチン電車~

自動車が普及するまで、神戸市民の日常的な「足」として愛された路面電車。廃止から約半世紀を経た現在、残された路線の痕跡は非常に少ない。

神戸市電の歴史~始まりから廃線まで~

今はなき路面電車の神戸市電。敷設が提案されたのは明治時代中期の1893年で、東京の路面電車より10年も早い開業でした。

ところが、複数の鉄道会社が名乗りをあげ、さらに民営とするか市営とするかで議論が紛糾し、ようやく1906年に神戸電気鉄道による敷設が認可されました。

1910年、兵庫駅前と春日野を結ぶ栄町(さかえまち)本線が最初に運行を開始し、1917年には神戸市が神戸電気鉄道を買収して市営となります。

内陸の住宅地と沿岸の商業地を結ぶ平野線、兵庫駅と中央卸売市場を結ぶ兵庫線など16系統が敷設されました。最盛期には全線で1日あたり40万人もの乗客が利用し、200両以上もの車両を保有していました。

ですが、1960年代から急速にモータリゼーションが進み、市電の利用者数は下落の一途をたどっていきます。1966年に現在のフラワーロード(兵庫県道30号新神戸停車場線)を走っていた税関線が廃止されたのを皮切りに、わずか5年で全線が廃止されました。

阪神電鉄の路面電車

神戸市電とほぼ同時期、阪神電鉄も、大阪の天神橋筋六丁目から野田を経由して神戸市の西灘までを結ぶ3つの路線で運行していました。

最盛期の1951年には、3線合わせて1日あたり10万人もの乗客がありましたが、1975年に廃止されました。

神戸市電の停留所や線路跡は今どうなっている?

現在も神戸市内では、東灘区の小寄(こより)公園や兵庫区の御崎公園で保存車両を見ることができます。とくに御崎公園は、市電の和田車庫の跡地を利用したものです。

しかし、停留所や線路の痕跡はほとんど残っていません。最初にできた春日野の停留所は、現在の阪急電鉄春日野道駅の近くで、国道2号と旧阪神国道が合流する場所の少し東だったとされます。付近には、かつて神戸港に貨物を運ぶため使われた神戸臨港線の陸橋(現在は歩行者用)があります。

神戸市電兵庫線

兵庫線の起点は兵庫区の西柳原町で、柳原蛭子(やなぎわらひるこ)神社の前でした。中央区の神戸駅前から相生町四丁目までは市電専用の線路がありましたが、今は普通の道路となっています。平野線はJR神戸駅の少し西から、現在の国道428号に沿って延び、神戸大学医学部附属病院の前から平野まで走っていました。

神戸市電板宿線

板宿(いたやど)線の起点は、山陽電鉄板宿駅前のアーケードから少し進んだあたりで、県道22号神戸三木線の上を走り、南の大橋九丁目停留場で須磨線と接続していました。

神戸市電須磨線

須磨線は阪神高速3号神戸線の上を走ってJR須磨駅まで運行し、往時は海浜公園や海水浴場に向かう人々に利用されていました。

なお、神戸市電は廃業時、29両の車両を広島電鉄に譲渡しました。このうち2両は、製造から80年以上を経た今も、広島市内を走っています。

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