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沼田の河岸段丘とはどんなもの?多くの教科書に載っている日本一有名な河岸段丘!? 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

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沼田の河岸段丘とはどんなもの?多くの教科書に載っている日本一有名な河岸段丘!?

丘陵の川沿いに、階段状に広がる沼田市の絶景。
何十万年もかけて大自然がつくりあげた階段「河岸段丘」とは、いったいどのようにしてできたのでしょうか。

沼田の河岸段丘は大自然がつくりあげた美しい階段!

四方を山に囲まれた沼田盆地を中心に、利根川、薄根川(うすねがわ)、片品川(かたしながわ)などたくさんの川が流れている沼田市。このうちの片品川に沿って巨大な階段のように7段の段丘が形成されており、これを「河岸段丘(かがんだんきゅう)」といいます。

平らな土地(段丘面)と急な崖(段丘崖)が交互に連なって、段々になっている地形を指し、棚田や段々畑のように人の手によって形成されたものではなく、長い年月をかけて、大自然がつくりあげた地形です。沼田市の場合、「沼田面」と呼ばれる段丘面が約15k㎡と大規模なうえ形もはっきりしているため、学術的な価値がとても高く、典型的な河岸段丘として地理の教材にも取り上げられています。また、テレビなどでも紹介され、日本一美しい河岸段丘とも評されます。

では、この河岸段丘の段々の地形は、いったいどのようにしてつくられたのでしょうか。

沼田河岸段丘の断面図

沼田河岸段丘の断面図

片品川を中心に、沼田市と昭和村付近で約7段の段丘面を見ることができます。段丘面の呼称は、同じ時期に同じ川で形成されたものをまとめて名付けられています。

河岸段丘が形成される仕組み

河岸段丘は、川が地面を削ることでできるもの。なぜ段々になるのかというと、地殻変動などにより土地が隆起すると、川の流れが急になって地面を削る力が強まります。元々の川原は台地として残され、川が侵食と堆積を繰り返しながら下に下がっていくことで、何段もの段丘が生まれるのです。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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