室町幕府の関連人物～足利将軍と幕府の主要人物紹介～

後醍醐天皇とともに鎌倉幕府を滅ぼしながら、その後、後醍醐に反旗を翻し、建武政府を打倒。戦前まで逆賊の代表格とみなされてきましたが、新たな武士の世を切り開いた存在として、現在は正当に評価されています。

3代将軍就任後、管領細川頼之の補佐を受けて幕府の基盤強化を推進。さらに花の御所（室町第（むろまちてい））で将軍権力を拡大。南北朝合一にも成功し、室町幕府の最盛期を築きました。15人の足利将軍のなかでも屈指の能力者です。

4代将軍足利義持は3代義満の在世中は実権をもてませんでしたが、義満が亡くなると日明（にちみん）貿易中止など、独自の政策を打ち出し、存在感を示すようになります。前将軍と比べると目立ちませんが、政治手腕は確かなものでした。

3代将軍足利義満の子で、最初は義円と称する天台座主（てんだいざす）でした。しかし、くじ引きによって6代将軍に選ばれ、やがて恐怖政治を展開。その政治手法が守護大名をはじめ多くの人々の不満・不安を招くことになりました。

13代将軍就任時、将軍権威はすっかり衰えており、三好氏らとの抗争で長期間の流浪をしいられます。20年の在職期間中、在京していたのは約10年でした。のちに三好氏と和睦したものの、悲劇的な最期を迎えます。