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大泉町は日本のブラジル!~人口の約20%が外国人の町~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年2月15日

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大泉町は日本のブラジル!~人口の約20%が外国人の町~

群馬県内で最も小さい町には、ブラジル人をはじめ、多くの外国人が住んでいます。
今では、45か国以上の人が集まるインターナショナルタウンへと進化しました!

大泉町はブラジル人が約1割を占めるプチブラジル

県南東部に位置する大泉町は、町の面積が約18k㎡と県内で最も小さいです。ここには小さな町ながら、プチ外国と言わんばかりに多くの外国人が住んでいます。

人口約4万2000人中、なんと19%を占める8000人近くが外国人です。しかも、その過半数の約4600人がブラジル人だといいます。ではなぜ、大泉町はプチブラジルと化したのでしょうか。

大泉町にブラジル人が多い理由

その理由はいくつかありますが、1つは1990年に「出入国管理及び難民認定法」が改正され、就労に制限のない「定住者」ビザが整備されたこと。そのため日系外国人が日本で働きやすくなったのです。奇しくもこの頃の日本はバブル期で、企業が海外にも働き手を求めていました。

北関東屈指の製造品出荷額を誇る大泉町には、パナソニック(旧・三洋電機)をはじめ、SUBARU(旧・富士重工業)、マルハニチロ、味の素冷凍食品など、大手企業やその下請けの工場が集結。こうした企業の発展にともない、各社が積極的に多くの外国人労働者を採用してきました。とくに、来日した日系人は、戦前・戦後に日本からブラジルへ移民した人たちの子孫である日系ブラジル人が多かったのです。

するとしだいにブラジル系スーパーやベーカリー、飲食店などが増え、今では南米系の店が50店舗以上も町内に点在しています。また過去には、2007年から10年間、年に1回サンバコンテストなどを行う「大泉カルナバル」というイベントも行っていました。そのため、よりいっそうブラジル色が濃い町になったのです。

大泉町のブラジル系ショップとおもな工場

大泉町のブラジル系ショップとおもな工場

工場付近はブラジル系スーパーが集中。老舗の「レストランブラジル」、パンの「TOMI」、本格アサイーの「アサイーヤ」も人気です。

SUBARUは群馬発祥の会社!

大泉町にも工場がある「SUBARU」。前身は車ではなく「中島飛行機」という飛行機製造会社でした。

大正時代、大泉町の隣の太田市(旧・押切村)出身の創業者により、同市に飛行機製造工場が建てられました。終戦後は「富士重工業(現・SUBARU)」として自動車の製造を開始し、その後も太田周辺に技術者が集まり、一帯は工業都市となりました。

大泉町はブラジルだけじゃないインターナショナルな町へと進化

近年ではネパールやベトナムなどのアジア系外国人も増加し、現在の大泉町は45か国以上の人たちが住む「インターナショナルな町」へと進化しました。

2010年から開催しているイベント「活きな世界のグルメ横丁」では、各国の料理や雑貨の店が出店。国際交流の場として多くの人々が集まり、町を挙げて盛り上がっています。

大泉町の外国人サポートへの取り組み

このようにインターナショナルタウンと化した大泉町では、外国人が住みやすいようにと、役場でさまざまなサポートを行っています。

例えば、役場窓口には通訳職員を配置し、町のウェブサイトはポルトガル語や英語など、5か国語で対応。さらに、日本の文化やマナー、町からの伝達事項などを、母国語で正しく伝えられる人材を養成する「文化の通訳養成講座」を開催したり、多言語翻訳した広報誌を発行したりなど、言葉や文化の壁をなくす取り組みを展開中です。

こうした町の努力もあり、ますます発展を遂げている大泉町。町で懸命に働く外国人たちに感謝しつつ、異文化コミュニケーションを楽しみたいものです。

大泉町にはブラジルの公用語・ポルトガル語の広報紙もある

GARAPA(ガラッパ)」は、町が発行している広報紙。大泉町に関するさまざまな情報を、ブラジルの公用語であるポルトガル語で紹介しています。

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