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あの頃の埋立地にあった、知られざる飛行場 【東京都江東区 有明】

オフィス プラネイロ

更新日: 2023年11月24日

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あの頃の埋立地にあった、知られざる飛行場 【東京都江東区 有明】

こちらは、1968年の江東区地図です。当時の江東区で最南部に位置していたのが、かつて「10号埋立地」と呼ばれた有明地区でした。当時、最も東京湾に近いエリアです。
現在と異なり、閑散とした広い空間が広がっています。「東雲ゴルフクラブ」という広大な施設が目につく程度です。この先には、未だ名前が決まっていない、真っさらな未整備の埋立地があるのみでした。

さて、地図をよく見ていくと、気になるものがありました。

「ちょっと昔の地図さんぽ」、時代は1968(昭和43)年。半世紀後にオリンピック会場となるとは、誰ひとり想像していなかった、江東区の海辺を訪ねてみましょう。

「滑走路」とは? 知られざる飛行場の歴史を探る

「滑走路」とは? 知られざる飛行場の歴史を探る

見つけたのは「滑走路」という文字。当時の町名で有明2丁目付近です。よく見るとその上には「東京航空」とあります。
これは何でしょう。

早速調べてみると、「東雲飛行場」という施設でした。1953年に開場しており、上記の東京航空が使用する、小型機が離着陸する施設だったようです。
東京航空は、航空写真や調査飛行などを事業とする会社で、現在は東京・調布飛行場を運航の拠点としています。

しかし、どのような経緯で建設されたのか、正確な資料が見つかりません。

そこで、過去の空中写真を少したどってみることにしました。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

現住所は地図雑学系ライター、本籍は地図実踏調査員。昭文社地図の現地調査歴15年以上の、自称「地理のプロフェッショナル」チームです。これまで調査・取材で訪問した市区町村は、およそ500以上。昭文社刊『ツーリングマップル』『全国鉄道地図帳』等の編集に参加しています。休日は、国内外の廃線、廃鉱など「廃」なものを訪ねる「廃活」、離島をめぐる「島活」中。好きな廃鉱は旧羽幌炭鉱、好きな島はサンブラス諸島(カリブ海)と大久野島。特技は「店で売ってる野菜の産地名⇒県名を当てること」。

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